【ネタバレあり】善悪の屑のレビューと感想（3ページ目）

この世界に必要な存在

ネットのCMで見て気になったので読んでみた。絵は好みではないけどリアリティがあってイイ。イジメとか、犯罪を犯したのに罪を償わずのうのうと生きている人間って現実の世界にもいてるし、きっと自分が被害者や、遺族になったら、犯人を同じ目に合わせてやりたいと思う。だから漫画の世界でだけでも、悪やけど、正義になるような人がいてくれて嬉しい。1話が短いから、ポイント消費しまくるけど、最後まで読みたいと思える作品。

ついつい読んじゃう

復讐屋のお話。復讐される加害者のやらかした事件の内容はもちろん、復讐内容も結構見ててきついです。が、現実ではできない復讐を、マンガの中だけでもしてもらえると、救われた気持ちになります。
実際に現実で起こった事件をモチーフにしていて、女子高生コンクリート詰め事件なんかは有名だと思います。私は、大学で少年法を学んでいて、名古屋アベック◯人事件なんかもかなり衝撃的でよく覚えている事件だったので、それをモチーフにした内容があって、なんだか嬉しかったです。この実際の事件の概要を読んだときは、ショックすぎて眠れませんでした。だから、このマンガがその犯人達に「お前達もこんな風に復讐されるべきなんだぞ！！」と言ってくれてるようで。実際の事件の方が、もっともっとひどいですけどね。
こういうの、現実では起こり得ないけど、必要悪だと思います。現実にもあってほしいなー。
でも、犯人達に制裁を加える場所が、主人公の家のガレージだったり、内容も凝ってたりするので、よくバレないな…普通、警察に捕まるよな…と思ってしまったりもします。主人公の叔父さんが揉み消すにしても限度があるだろうし…。
まぁ、マンガですからね！！

すごい画力とリアルな描写

法的に制裁されなかった、もしくは制裁が不十分だと遺族が感じた時、復讐を依頼されるカモとトラ。カモ自身もやりきれない過去を持っていて、それがきっかけで復讐屋をしていて、加害者の犯行に比例した残忍な形で復讐する。でも加害者がやったことを考えると残忍と言い切れるのか…。
現実世界で起きた事件を元にしているような事件も取り扱っていて読んでて妙に現実味がありました。
ただ終わり方が中途半端だったのでそこがちょっとすっきりしなかったのが惜しかったです。

えげつないよ、カモさん

酷い罪ばかり裁いてるんだけど、
本人達は自分達をクズと呼んでいて、
それもそのはず。「反省は関係ない」
と裁くやつらに直接言ってるし。
法律による裁きは、責任能力無しなら
軽くなるが、遺族の気持ちとしては、
死んで欲しいんだろうな。
だけど、裁判官が、色んな人が、
人の人生を左右する事を真剣に
考えて出した答えだよ。
感情に任せたら、ただの蛮行かもしれないよ。

外道の歌を読んでからこちらに来ました。
ストーリーとしては、こっちが第一部なんですね。
外道を読んでいて、ななちゃんの事件がはっきり描かれていなかったり、ちょいちょい謎のエピソードがあったので、こちらを読んでようやく理解しました。
絵の感じは少し変わりましたが、残虐性は一部も二部も変わらないですね。

外道もそうですが、カモとトラのスタンスが、正義の味方ぶっていないところ（復讐は悪いことだと分かってて、それでもあえてやっている）というのが大事かなと思います。

一話目の子供が落とされたときの絶望感。犯人の欲のために無抵抗な子供がころ/される。そりゃ、復讐したくなります。
復讐シーンはややえぐいですが、犯人はそれだけのことを犯したのだと思うとどうしてもスカッとしてしまいます。

でも復讐屋のお二人、よく捕まらないなぁ。
結構派手にうごいているので、誰かに目撃されたりしてないのかな、って気になってしまいました。

実際の事件でも犯人に同じ目に合わせてやりたいと思うことがあります。
カモさんたちが代行してくれるなら、私も依頼してしまうのかもしれません。

おー…

完結の仕方が、納得いかないですねぇ。
中途半端で、消化不良？

同業者が出て来たけど、その後 特に張り合うわけでもなし。ナナの話も解決してないし。この作品だけではないですけど、世に物語を送り出す以上、中途半端な終わり方はしないで欲しいんですよね。先が気になるゆえに買うのですから。

中途半端に終わらせてる以外では、良かったと思いますよ。絵や雰囲気からにして、多少グロいのは察せましたから、そういう作風なのだと思って読みましたし。法で裁けない屑に復讐して行くのも 小気味よかったですし、法以外の方法で、正義の味方ではない方法で 復讐をするのですから、当然 あー、スッキリした！とはいかないでしょうしね。

それでも、道徳に反した人らに対して泣き寝入りしなければならない人もいるのだとするのなら、こんなストーリーもあって良いのではないかと、私は思いました。

それだけに、もう少しキチンと完結をして頂きたかったです。

理屈じゃない何か

最初は暴力描写満載の復習系作品だという認識で無料分を読み始めたが、読み進めていくうちに登場人物たちの過去が明らかになっていくにつれて、ただのビジネスではないことが分かってくる。理屈じゃない、綺麗事では片付けることのできない人の念をはらすこと。実際には決してあってはならないが共鳴してしまう、心のどこかで望んでいることに気付いてしまう作品でした。

どの話しも実際にあった事件を元にしてるとしたら現実で出来ない復讐をカモさん達がやってくれてると思うと少しスッキリします。
こんな残酷な復讐普通の感覚を持った人は出来ないから。
カモさんがこんな事出来る人間になった原因も切ないけどこれからも報われない人の為にくずの始末をしてほしい。
内容は過激だけど私は現実にもカモさんみたいな人がいたらいいのにと思います。

こんな世の中だから

政治家は悪いことしても、うやむやなまま
のうのうと政治家のまま、上級国民は悪いことしても名前も報道されず、その子たちの悪事はもみ消され、明るみに出ても「親子は別人格だ」と親にはおとがめ無し。
こんな世の中に鬱屈している人、たくさんいます。だからこそ、カモとトラが極悪非道なやつらを成敗してくれるのは爽快です。目には目を！に共感してます。