【ネタバレあり】潔く柔くのレビューと感想

せつない

幼馴染の死はとても辛くて切ないです。
高校生には受け止めきれないと思いますが、友人関係まで壊れかかって.....
自分の行動に後悔してももう戻れない過去、私にもあるので気持ちがよくわかります。

潔く柔く

短編なのに重い、何とも言えない気持ちになる話。最初の二話の主人公の女の子たちにどうしても共感出来ない。同姓から見るとイラッとするタイプに思えて仕方ありません。

いくえみ綾先生の作品はほんといつもレベルが高い！短編ではなく、話がうまいこと一つに繋がっててさすがと思わせてくれました。

ネタバレあります

取り返しのつかない過去を抱えて現在を生きる主人公たちの物語。カンナがロクに会うために走り出した場面は声を出して泣きました。めちゃくちゃ良くできた作品です。

切ない

高校生の多感な時期に親しい人を亡くす辛さは計り知れないものがありますね、これから登場人物達がどこでどう絡み合ってお話しが進んでいくのかが楽しみで仕方ありません。

先生への恋心って青春を感じます。昔そんな経験をしたことがあって、懐かしい気持ちになりました。すわくんの感じも好きです

潔く美しく

序盤で大きな谷がやってきます。
これからもっとカンナちゃんとハルタの恋愛みたかった…けどリアル人生と同じで望み通りばかりには行かない、キラキラ恋愛ばかりじゃないのがいくえみ作品の魅力でもあります。

物語が進むに連れ次々登場人物が伏線回収されるように繋がって行き、大きな１つの話にまとまります。
人間臭く精一杯生き抜く姿が、潔くそして美しくみえました。
映像化もされ人気作品ではあると思いますが、私は映像は観ていません。
この世界はここ漫画の中だけの物。いくえみ先生の表現だから登場人物達の美しさが見られる物だと思っています。

相関図が欲しい！

一件バラバラな話しかと思っていたら
少しずつ登場人物が重なっていたりして
あれ？っと読んだところを読み直したくなる作品。
読み進めるうちにあちこち繋がって面白い。

ハルタの死は衝撃的で、残された友人達の気持ちを考えたら苦しかった。関係色々な登場人物の話が 前後して出てくるので、すぐにはすべて繋がっているとわからなくて、オムニバスの別のストーリーかと思った。

ゆっくりゆっくり恋愛が始まる。なんかいいなあと思いました。時間をかけて人を好きになるってなかなかできなくて。いつも急ぎすぎ。インスピレーションが必ず正しいわけじやないのにね。