5.0
引き込まれます。
長めの作品ですがあっという間に読み終えて仕舞いました。サラとイーサン、それぞれ違う理由で同じ人物を追いかける事になった二人の小さな嘘と大きな勘違いのやり取りが微笑ましくそのなかで少しずつ近づいては離れを繰り返す心の距離に目が離せません。二人がかつて受けた途方もない痛みを癒し救われる様が丁寧に描かれています。霧のロンドンの下町からきらびやかな社交界の夜会まで…サスペンス的?な要素があるので最後までハラハラドキドキのサラとイーサンの冒険が楽しめました。結局証拠の消失と被疑者死亡でイーサンの無実の証明はうやむやなんだろうなぁというところがちょっともやもやしてますが幸せな二人の前では些細なことなので星⑤です。
- 1