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5.0
特集で気になって 立ち読みしたら 懐かし～い☆
画も 独特な作風も そのまんま。。
子供の頃 兄が購読してた ジャンプ連載の
ジャングルの王者ターちゃんの作者さんでした♪
青年コミックなので エロギャグは 男目線ですが
凶悪犯罪の加害者家族と被害者家族 そして世間の
ダークで生々しい描写とギャグが絶妙なバランスで
思わず配信分 一気読みでした！
東大教授の頭脳を持つ ワンちゃんの行動やいかに !?
続きが 気になります
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5.0
徳弘正也は、子どもの頃に少年ジャンプで「ジャングルの王者ターちゃん」を読んだことがあるだけだった。
下品で楽しいギャグ漫画だったけれど、ときどき、はっとするような描写があり、何度か泣かされたことを覚えている。
本作を読んで、納得した。
そうか、そういう才能の持ち主だったのか、と思ったのだ。
主人公の少女は、凶悪犯の兄を持ったせいで、痛ましい差別を受けながらも、綺麗な心を守ったまま、強く育つ。
しかし、父親は罪悪感に耐えかねて自ら命を絶ち、兄を溺愛していた母親は失踪し、恋人には兄のことを理由に捨てられ、身重のまま途方に暮れて…というストーリー。
こう書くと、どう考えてもシリアス過ぎて、ギャグ漫画の話ではない。
しかし、過酷な運命を生きる少女の物語と、お下劣なギャグが、同じページの中で、完璧に共存している。
さらにそこに、政治や社会制度の矛盾、死_刑制度の問題点、被害者遺族の痛みと、加害者家族の苦しみ、世間の偏見の冷たさと人間の愚かさや醜さ、といったテーマが重層的に描かれる。
しかし、繰り返し、その重苦しい内容と、下品極まりないギャグが、完璧に共存している。
同じページの中で、同じコマの中で、である。
そんな離れ業みたいなこと、なかなか出来るものではない。
そして、それらの根底に流れているのは、世界がどんなに暗く冷たく淀んでいても、人は強く美しく生きてゆくことも出来るのだ、という、人間に対する信頼と賛美ではないかと思った。
「でも、そんなことを真顔で語るのは、ちょっと、アレなんだよな。よし、下ネタ入れとこう」。
そんなふうに、徳弘正也の才能というのは、おそらく、彼一流の「照れ」と共にあり、作品に対するそういうアプローチは、何やらとてもチャーミングで、私は好きであった。
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