【ネタバレあり】人形師の夜のレビューと感想

一時の器

人形師が依頼主の要望に応じて、１週間だけ希望の体を造る。切ない話が多かったわ。
人形の体を借りる前に、本当の自分と向き合えていたら、相手と向き合っていたら、本当に大事なものに気付いていたら、と思わずにはいられない。中には、ハッピー・エンドのものもあったけど。
私は「パール・ガーデン」のストーリーが１番好きでした。

橘裕先生の作品は好きで、その中でも大変気に入っている作品です。
想いを残した者たちが人形師の作る人形を借りて想いを遂げるお話です。最後に残された元の人形をみると悲しくて切ない…けれど、心が洗われる、そんなお話です。

橘さんの人気作

人形師の夜は悲しい話が多いです。
もう引き返せない・やり直せない事が確定しているけれど、この世に心残りがある人が大切な相手に想いを伝えるという…。
私も人生が終わる時にこんな形で大切な人に逢えたら良いな～。

橘先生の他の作品が好きで、人形師の夜も読んでみました。
他の作風とは違って、ダークで泣ける部分がありますが、この作品も大好きです。亡くなった人が人形師から体を借りて、残された人に何かを気付かせる。作品によっては、号泣しました。

切ないです

どれも涙無しでは読めない作品ばかりです。家でも本屋でも、どこでも何度読んでも涙が出ます。
人形師に思いを託すのは思いを遺して逝ってしまった人達。
でも、人形になった時間にも限りはあります。
みなさんにオススメしたいです！

この作家さんの作品の中で一番印象深い

短編型で完結し読みやすくかったのに、毎月のlala出版が待ち遠しかった。

短編の中身がいつも少しもの悲しくて、この作家さんの作品を長く読んでる方には解ると思うのですが、いつも通りの砂を噛むような激甘恋愛ストーリーから逸脱一変した作品でした。

でもこれももう20年近く経つのですね…

もしかしてヴァンプは表紙は古さを感じさせませんが、中を開くと時代を感じざるをえません。それでもあの頃の漫画の中では絵がきれいな作家さんでした。

この作品は今出版されてもさほど見劣りしない画風だと思います。

橘裕先生の絵はいつも一歩秀でていて、今やいつの時代にも通用する絵に進化してきてると言えるのかなと思います。

切ないですね

人形師の夜…
不思議な少女、サエが何かの鍵だろうとは思いつつも、どこで人形が出てくるのかと読み進みました。

ラストに待っていたどんでん返し！まさかサエが！

死してなお、人形となっても伝えたい思い。
それに気づいた彼の心は…

切ないお話でした。