みんなのレビューと感想「スメルズ ライク グリーン スピリット SIDE-B」（ネタバレ非表示）（3ページ目）

バイブルのひとつ

とも感じるほど沁みました。個人の思いそれを思う家族の思い、そしてそれが交わった時に生まれる思い。かあちゃんの言葉に涙。人の数だけいろんな愛のかたち。悩んで苦しんでたどり着いたならその自分の居場所を信じたい。

「あるがまま」の、その先に

「サイドA」と「サイドB」があるが、要するに「1巻」「2巻」なので、ご注意を。

自分らしく、とか、飾らずに、とか、あるがままで、とか、ありのままに、とか、何でもいいのだけれど、全部同じで、本当に苦しみ抜いている人間には、そんな言葉、何の役にも立たないと私は思う。
そして、自分として生きるということは、そんな二束三文のキャッチ・フレーズで何とかなるほど単純なものではないとも思う。

でも、そういうメッセージはとにかくキャッチーでリーズナブルだから、いとも容易く社会に溢れかえる。
そんな時代に、だ。
この漫画が放ったメッセージは、真逆だ、と私は思った。
さんざん「自分らしさ」を追い求めながら、この作品が辿り着いた境地というのは、「自分らしく生きるばかりが能じゃないぜ」という地点だったのではないか、と私は受け取った。

そして、誰かのために微笑みながら自分らしさを捨てられるような場所に行き着いたとき、逆説的ではあるけれど、そこに、また別の「自分らしさ」みたいなものが紡がれるのではないか、と思った。

そういう全て、この漫画を読まなければ、考えなかったことかもしれない。
出会えて、本当によかった。

そうきたか

ボーイズらぶはまったく好きではないです。が、この作品は、ゲイや性癖だけでなく、少年の、思春期の悩みや青くささ、甘酸っぱさがあり、考えることが多いです。良品！最後そうきたかー。桐野が幸せでありますように・・・

号泣

キャラクターや人間関係の変化にどんどん引き込まれていく。ラストはハッピーエンドだが寂しさが残る。自分にとっての幸せとは何か…とても深い題材。BLという枠には収まらない名作。

最高傑作！

sideAの続きです。
BL感の全くない、青春マンガです。というか、何より男の子がみんなイイ子過ぎてマンガという感覚を忘れてのめり込みました。
とにかく絵がキレイ。
久々にいいもの読みました。
男の子どうしの恋愛とかそういうものだけではなくて、難しい問題にも踏み込んでいてるのに、なぜか重たくはなくて…。
最後は救われるようなストーリーも切ないけどあって、私は最高傑作だと思います。

ギャグ漫画のつもりで読んだら号泣しました。幸せの形も色々。