【ネタバレあり】わたしのお嬢様 メイド服のお嬢様編上巻のレビューと感想

異母姉ローズの孤独

　この作品は、マーチ男爵家令嬢のメリーお嬢様の専属メイドのミリーが、異母姉のローズ・グレイトンに会いに、グレイトン伯爵家の邸宅を訪問するお話。
　メリーお嬢様は、おしゃまでお転婆でミリーのことが大好きな可愛い子。
　メリーお嬢様の家庭教師兼男爵の右腕候補のステアは、ミリーの心強い味方。美しく可憐で優しいミリーに好意をいだいているようだ。
　今回のミリーの伯爵家訪問には、メリーお嬢様とステアが同行した。
　メイドのミリーは、グレイトン伯爵とグレイトン家の家庭教師をしていたミリーの母親との間に生まれた私生児だった。実の父親である伯爵とは一度も会ったことが無い。
　初めて対面した異母姉のローズはとても優しい女性だった。そしてローズは、ミリーに、グレイトン家の末娘として一緒に暮らさないか、と提案をしてきた。
　異母姉のローズがミリーのことを親身に色々と心遣いしてくれる様子は微笑ましくて、本当に嬉しい。しかし、ミリーは、メイドの自分に優しく接してくれるマーチ男爵家の人たち、メリーやステアたちとの穏やかで幸せな日々に満足している。　さて、ミリーのくだす選択はいかに？
　ところで、実の父親である伯爵はどうしているのか？
異母姉ローズは、家族からの愛情不足のせいで、孤独に押し潰されるほどの寂しさを抱えて辛い日々を送っていたのだ。この問題は解決するのか？
　この後の展開が気になるので、続けて読み進めようと思います。