5.0
ずしり
はじめて、皆さんにこの作品を読んでもらいたいと思い、レビューを書いています。
いろいろな人の想いが交錯し、最期を迎える。
読み終わった後、ずしりとくるものがありました。
感じ方は人それぞれですが、私の中でトップクラスのお勧め作品です。
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はじめて、皆さんにこの作品を読んでもらいたいと思い、レビューを書いています。
いろいろな人の想いが交錯し、最期を迎える。
読み終わった後、ずしりとくるものがありました。
感じ方は人それぞれですが、私の中でトップクラスのお勧め作品です。
リンゴ作りを続ける雪深い里での現代版・遠野物語
里神の生け贄に選ばれた村の娘と彼女に婿入りした東京育ちの男
二人が出会い共に暮らし夫婦の自覚を得、そしてしきたりによって引き離される事になるまでの物語です
妻と引き離され報われるどころか届くかもわからない願いと思いを抱え、それでも静かに決して投げ出さずに奥さんの為に生きようとする旦那さんの姿に心を打たれました
オススメです
私もお見合いで結婚しました。子供が二人いますが、私達夫婦は今でも他人のような気がして、私のなかでは主人と心の距離が縮まないままのような気がしてなりませんでした。今日、家族で神社にお参りし、リンゴの木ではないけれど、樹齢100年を越える杉木に触れて来ました。そして、このお話との出会い…。色々気付かされる事があり、神様は本当にいるんだなと思いました。
抗えない大きな力の中で、主人公夫婦のお互いを思う気持ちと、それゆえのそれぞれの行動に泣けました。
途中は少し怖い話でびくびくしてましたが、それを覆す清純なラストだったと思います。
番外編もホロッときました。
人間の温かさの描き方がとにかく絶妙です。
切ない話でした。
主人公たちが愛を育む姿にも胸を打たれたし、今レビューを書いているだけでも涙が出そうになります。
恐ろしいと思うより、切なかったり、とにかくたくさんのいろんな愛情溢れた作品でした。一気に読んでしまいました。