5.0
ずっと心に残る作品です。
表紙とタイトルから、ファンタジー系のお話かと思いきや、民俗学系の要素満載でした。(民俗学とは、現在の生活様式の中に残る習慣やしきたりを、その土地に住む者達の習わし・言い伝え・民間信仰などを通して、その成り立ちを検証する学問のこと。)一部ぞくっとするところもありますが、主人公の妻の明るい笑顔としゃべり口調に、ほっこりします。主人公が、見合い結婚にもかかわらず自分を受け入れてくれた妻を、全力で守ろうとする姿に心打たれ、応援してしまいます。結末はとても切なく悲しい。人が生まれ生きて死ぬこと、人を愛することについて考えました。
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