みんなのレビューと感想「目を閉じて抱いて」（ネタバレ非表示）

先見の明

絵のタッチが軽いから読みやすいけど
ものすごく奥深い題材がテーマの作品です。

令和の今はジェンダー平等が基本で
偏見をなくそうと世の中が変わってきているけど、春菊先生のこの作品はそんなことが言えないような閉鎖的な時代に生まれているから、凄い。

独自の世界観とともに
先見の明があるのでしょうね。

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内田春菊ワールド全開の作品。
男女だけで割り切れない恋愛や生活の世界観がなぜか美しく感じられら不思議。

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連載当時は話題になっていたし、私も読んでいました。
アングラ演劇で両性○○は知っていましたが、連載漫画の主人公に選んだ作者さんの登場に驚いたのを覚えています。
久しぶりに読もうと思います。

魅力的な主人公

これも全巻持っていた記憶が。
花房さんがとても魅力的でした。
でも内田さん特有というか「バカ女」キャラが登場するのは今読むと抵抗を感じます。救いがないし。
作品が持つ空気は好きでした。

もともとこういうジャンルだよね

こういう性を交えた不条理ものの恋愛漫画が内田春菊の持ち味だと思う。最近のプライベート切り売り漫画よりこっちが良い。

なかなか面白くて古い漫画なのに、ついつい課金して読んしまった。絵の感じも時代を感じる。ストーリーが面白い。

ニューハーフとこの後どうなるのか

ニューハーフとこの先どうなるのか…なかなか平凡に生きてると知らない世界です。とっても興味があります！

なつかしい

大好きな作者で、一通りの作品は読んでました。こちらも作品も昔読みましたが、懐かしく一気に読みました。

両性を持って産まれニューハーフのフリをして生きている人間が、関わる男性や女性をどんどん虜にしていくのですが、その過程でやはり恨みもかうわけで、それを一身にサポートしていた男性が死んでしまったり…
この両性の人間が何を考えているのか全然分からないというか、本心がどこにあるのかも分からずストーリーが進むのですが、それがミステリアスで仄暗くてドキドキしました。

凄い作品

内田春菊さんは小説から入って、幾つかの漫画を読みましたが、その中にコミックエッセイがあり、愚痴、悪口まみれの作風に幻滅してました。ですが、彼女のシンプルなペンタッチと余分な線がないのに、表現したいものは伝わる絵柄は良いんですよね。こちら「そういえば昔話題だったな～」と読んでいき、最終的には全話購入しました。誰も責めない花房、こんな女よく思い付いたな、の周の恋人、そしてラストの含みを持たせる終わり方。この頃の創作意欲を思い出して、公私混同した作品を辞めてほしいと願います。