モリのアサガオ
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あらすじ
新人刑務官の“ぼく”が研修直後に配属されたのは、拘置所の死刑囚舎房。そしてぼくは出会った。同い年、同じ大阪生まれの、かつての自分のヒーローに。彼は人間2人を殺した死刑囚になっていた――。死刑を執行する側とされる側。新人刑務官・及川直樹と死刑囚・渡瀬満の禁断の友情を通じ、死刑制度の<今>を描ききった衝撃の問題作!! この刑務官と死刑囚の禁断の友情物語がテレビ東京の新ドラマ枠にて10月18日 PM10時より連続ドラマ化。2007年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞作品!
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みんなのレビュー
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名作
凶悪犯が犯罪に至った背景、そして主人公がそこに寄り添うことで、凶悪犯罪者が子どものように心を開くシーンに涙しました。誠実に向き合って、凶悪犯が反省するというのは実際はこんなに一筋縄ではいかないとは思います。ただそれぞれの凶悪犯を犯罪に走らせた環境要因、壮絶な悲しみ、そして罪を贖う気持ちの芽生え考慮すると、少なからずどの凶悪犯にも最期は同情してしまいました。
主人公が魂の通いあった親友である渡瀬を自分の手で殺めるシーンは涙なしには読めなかったです。しかし一つだけ腑に落ちないのが、渡瀬は妹への敵討ちを恐れて死を受け入れたのに、その敵討ちを予告した相手が死んだ後は、元々死に値しない罪なのだから、主人公も死んで償うことを勧める必要もなかったし、渡瀬も再審請求してもよかったのでは。。❓と思わざるをえなかったです。生きてほしかった。しかし全体として非常に重たいメッセージ性があるのに、スイスイ読めるすばらしい作品でした。by 匿名希望- 1
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4.0
考えさせられます
仇討ちの是非を考えさせられました.主要人物の一人が自分の家族の命を奪った相手に対して仇討ちを、またその加害者の弁護士に対しては巧妙に社会的信用を無くすような復讐を果たしました.
ただ主要人物のこの罪状だと無期懲役に相応するような気がしました.世の中、もっと酷い事件をおこしているのに軽い刑で済んでしまっている輩もいるので
話自体は司法制度の矛盾や仇討ちの正統性を説くものではなく、極限状態の人間関係や背景を通して人間の本質を説いている気がしました.by 鏡華夢幻- 2
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5.0
死-刑制度の是非
新米刑務官と様々な死-刑囚の関わりを通して死-刑制度の在り方を問う作品です。
恐らくは死-刑反対の立場から描かれているのでしょうが、何年たっても全く反省の色がなくわがまま放題の受刑者や、常人の理解の範疇にない身勝手な理屈で殺-人に及び反省どころか勘違いしたファンにちやほやされて調子にのっている受刑者など、「更正の見込みのない犯罪者」を描くことで通りいっぺんの死-刑反対論にはなっていません。
主人公の出自には無理がある気がしますが…冤罪ってああいう自ら買ってでるものは稀でたいていは見込み捜査と世間の偏見や決めつけから作られるような。
いずれにせよ勉強になる作品なので子供たちと読んで死-刑について考えるきっかけにしたいです。by 佐々木瑠璃- 1
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4.0
単純な絵と複雑な中身
登場人物たちの二転三転する心情が、妙にリアルに感じられる。絵はシンプルだが独特で、印象に残る。テーマがとても重くて深いものなので、絵のシンプルささがちょうどいいのかもしれない。説明じみた長いセリフが目立つが、その説明を望んでいるのでちょうど良いと思った。
決して強くはない主人公の、どこまでも人を知ろうとする素直な探求心が心地よかった。
実際はこんなことはないだろうと思われる部分も多々あるが、全く知らない世界なので、なんともいえない。今後の制度についても考えていきたいと思えるような内容だった。
重いテーマなので、落ち込んだり病んだりしているときには読まない方がいい。
時々登場する変な名前の店や、本のタイトル、無駄に可愛いぬいぐるみのカヒルちゃんなど、作者のセンスが小物に炸裂しているので、和む。
星が4つなのは、ちょいちょい登場する不思議な鳥と、主人公の布団の柄が不気味なため。それも含めて良かったのかも知れないけれど。by チュンチュング- 1
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5.0
絵や登場人物の心情に対しては、癖が強くて少し見づらいと感じましたが、それらを内容が上回りました。犯罪とは無縁の生活をしているので、テーマの刑罰について深く考える機会はありませんでしたが、犯人や事件に巻き込まれた方たちの気持ちについて考えることができました。何が正しいとか、重大な罪をおかしても反省したからいいのかとか答えがでないまま色々考えています。
by さとさとさとみん- 1
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