4.0
漫画だけど、怖い
絵はいかつくて男っぽい。
話も暴力的で激しい。でも、背景や人物の気持ちが細かく描写されていて、ドラマを見ているよう。
つい、引き込まれていきます。
- 1
絵はいかつくて男っぽい。
話も暴力的で激しい。でも、背景や人物の気持ちが細かく描写されていて、ドラマを見ているよう。
つい、引き込まれていきます。
エグイ場面が何度もあり、読んでいてやるせない気持ちにもなりますが、ついつい続きが気になって最後まで読んでしまいました。内容が内容だけに、読み終わって、なんとも言えない気持ちになりました。
この物語は昭和から平成に変わろうとしていた頃に起きた少年犯罪事件をベースに作られています。あまりにも酷い事件だったのと犯人が少年だった為、量刑があまりにも軽くもうすでに出所している有り様でやりきれなさが半端ないという感じでした.
物語の被害者少女は救出されますが、もう一人の主人公である少女の姉妹が「変わらない。何も変わらない。」とつぶやきますが、まさに物語の確信をついています.
読んで読後感がスッキリする話ではありませんが、考えさせられます.
悪い奴はいなくならない.じゃああきらめて生きてゆくのか?いやそうではない、危険と両隣でも人は生きて行かなければならないからこそしたたかさと図太さを身につけ生き抜く力を養うべきだと考えさせられました.
良いことだけではなく人間のこうした獣以下の本性を知ることで逆に自衛の仕方も学ぶ必要がある気がします.
もちろん、実際にはもっと残忍だったんだろうけど、こんな事件がほんとにあったなんて考えたら、すごくこわい。
アクションて雑誌に掲載されていたのを当時読んでました。
当時はほかにも宗教とか不倫とか倫理みたいなとか、社会に何かを訴えかけるようなテーマなら漫画が載っていたように記憶しています。
この漫画だけの読後感でいうと爽快ではないのかもしれないですが、世の中のうまくいかないことがよりリアルに描かれているような気もします。
恐ろしい事件が日常と背中合わせだという怖さが描かれている漫画。
何が怖いって被害者がごく普通な子であること。例えば夜の繁華街を一人でフラフラと・・・とかではなく、普通の生活をごく普通の子が送っていて犯罪に巻き込まれる怖さ。そして犯人達は反省もせず我が身がかわいいだけ。
確かに読んでスッキリはしないけれどこういう胸くそ悪い現実があるのは事実。
某事件をベースにしたのでしょうか?くらくておもい、日常にひそむ犯罪のこわさを感じました。何気ないことから、犯罪者になり、被害者になってゆき、犯罪者は生きていき、被害者は忘れられていく、のでしょうか。後味悪くて当たり前の、非常に社会的なテーマですね。気軽には読むことはできません。気持ちが弱っているときはむりです。
実際におこりうる話だなと思った!!
それがある日突然でそれが誰におこりうるかわからない!!
悲しいけど自分のおもいどおりに最後までワガママでとおるわけない!!
まだ小さい子ですが、子育て中の私には読んでいて辛い描写がたくさん出てきます。
でも少年たちの心の様子がよくわかる。
深みにハマったら引き返せない。ヒロキの様に""俺は悪くない""と呪文のように正当化する。強い人に憧れて付いて行ったらヤバいことに巻き込まれ、その人から離れる勇気もない。
本当に強い人は脅したり喧嘩しなくて何気ない仕草が優しい人だと思う。昔の何かのセリフではないけど""男が男に惚れる""つまり憧れも含めて手を出さず、粋な言葉で相手を懲らしめる 事ができる人が本当に強い人だと思う。
そこのところがよく理解出来ていないのではないのか?