みんなのレビューと感想「天地明察」（ネタバレ非表示）

感動

いい歳をした大人が、そう、大人達が人生を賭けてやっていること、止めたい、諦めよう、そう思っても止められない知への欲求が、ひしひしと伝わって来て静かに感動しました。現代ではコンピュータのおかげで容易に出来る計算も、過去のこのような計算と真摯に向き合う人達の紡いで来たものの上に成り立っていると思いますし、自分が生きている世界の全てがそうであることを感じます。本来は自分では足元にも及ばない天才達の世界ですが、誰もが驕ることなく自分の才を見つめているところも好きです。

面白い

冲方丁の小説が好きなので無料分を読みました。武士だけど算術に夢中な男が、暦を作るという大仕事をやってのけるという物語。歴史モノだけどとっつきやすいと思います。ぐいぐい引き込まれて、続きが楽しみです。

和算の世界

なんとなく手にとって読んでみましたが、話が面白くて引き込まれました。
和算という、なんともニッチな（でも個人的に好きな）テーマが、面白いです。

知らんかった

へー！暦って、そうやって作られたものなんですね。昔の人たちすごいな。今ほど技術が発達していない中で、地道な努力で真実を探していく姿。いい作品に出会えました。

絵が気に入ったみたので、読み始めましたが…天文学に算術…とても勉強になりました。
幕末の話は大好きなので、違う視点から見れて面白いです。

歴史物って堅苦しいとか取っ付き難いイメージがあったんですが、この作品はするっと入ってきました。ストーリーが丁寧なので読みやすく、それでいて面白い。画質が荒いですが絵は綺麗です。

原作好きの方も楽しめるかと。

そもそも原作が大好きです。それもあり、たまたま無料掲載されていたこちらがとても気になったため、即購入。
とても楽しく読めました。小説とは異なるおもしろさもありつつ、でも、小説で感じた良さも存分にある。何より、絵が好み。小説の内容に耐えうるだけの、技量のある絵、という感じ。
小説も漫画もどちらもオススメしたい作品です。

この作者さんの絵柄だからこそよかったのかも。
小説を読んでからこちらを読みました。
多少ちがうところはありますが、肝心要の部分は変わらず、むしろ絵でみて納得の部分もありました。

久々にわくわくしながら読みました！

江戸時代の『暦(こよみ)』に関するお話なのですが、数学が苦手な私でも楽しく読ませていただきました。
現代ではなんの疑問もなく使われている、科学や天文学も、古くからいろいろな考察がされ、研究のたびに新たな発見をし、繋がってきたのだと、つい忘れがちです。先人たちの知恵と努力の結晶が、今の私達が学校で習うことのできる基を作ってくれたのだと感謝しなければいけませんね。
読み終えて、私まで大事を成し遂げたような満足感を味わいました。
主人公がスラスラと難問を解くような天才ではなく、何度も間違え、恥をかき、悔しい思いをし、それでも尚挑戦してゆく様子を見ていて、芯の強さを感じるとともに応援したくなる人間味がとても魅力的でした。
読んで良かったです。

完璧に面白い

ネタバレ レビューを表示する

日本独自の暦を作るために生涯をかけた、すごく壮大なお話です。
本当に長い長い年月を費やすので、たくさんの人の思いを預かりつつ、暦を完成させるために試行錯誤して‥。
日本にこんな偉大な人が実在したことを誇りに思います。
原作とラストが違うらしいですが、このラスト、春海らしくて私は最高だと思います！！