5.0
最後まで一気に読みました。
完結作品なのが良いところ。
流れや想いなどが切れることなく読めます。
刻のアルカナ…
最後の方ではナカバは未来を視ませんでした。
未来を視ていたら変わるかもしれない…
視ても変わらないかもしれない…
視ていたらロキとはどのような最期を迎えていたんだろう…
読み終わっての余韻が凄いです。
ロキの幼い頃からの葛藤がラストで描かれます。そこを踏まえて最初から読み直してみると1回目に読んだ時には感じなかった切なさや表情に深みが増します。
読み手の受け取り方の問題ですが…
全てがうまく進むわけではなく、未来がわかっていても助けられない命もあります。
ナカバとシーザが想い合い、幸せになれる道を選ぶために別の相手と結婚するのも悲しくなりました。
それでも最期には幸せになってくれて良かったです。
ナカバ、シーザ、ロキ、国王…登場人物それぞれに強い想いがあってこそのストーリー展開でした。
嫉妬や憎悪などの負の感情が多く入り混じるので楽しいだけのストーリーが好きな方は向かないと思います。
涙なくしては読めませんがとても素敵な作品に出会えて良かったです。
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