3.0
誰しも日常の中には毒が潜む
読んでみて、シガテラというタイトルの深みにはまりそう。
主人公が、バイクの教習所で一目惚れした南雲ゆみさんは、とても魅力的。整った顔立ちに、17才らしい清潔感。
主人公がゆみに、学校でいじめにあっていることを告白した時も、そんなことで、嫌いになると思われるほど、自分は信用がないのかと怒った。
ちょっとチクチクするような、やむなし我慢の日常に現れた天使のような彼女。
そんな彼女に、無償の愛を受け、自分が変わるキッカケとして、バイクの世界へ入ったが、そんな背中をさらに押してくれた。
しかしながら、好事魔多し、悪い奴だけでなく善良な人間にも、次々と、試練は降りかかってくる。フト自分の日常を振り返ったとき、大小はあれ、そういうもんやなぁ、と思いながら読んでいた。
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