【ネタバレあり】ダークグリーンのレビューと感想

懐かしい

昔、夢中で読みました。すでに本屋にはなく、古本屋でも見ません。少し難しいテーマですが、引き込まれるように読んだことを覚えています。最後が衝撃だったことだけ覚えていて、詳しい内容がおぼろげだったのでここにあっていつでも読めるとほっとしてます。

佐々木淳子先生の作品はただのSFじゃなくて、自然破壊とか大気汚染とか社会問題が詰め込まれていて、ただただお気楽な話とは対極の、ものすごく頭を使うストーリーで大好きです。子供の頃、本当にハマっていて数少ない単行本で持っていた漫画でした。自然もSFも好きな私の原点です。それにしても30年近く経つのに風化しない内容と、今でも同じ問題が社会にあること、それを30年も前からこの漫画に書かれた先生はすごいです！

一番影響を受けた漫画です。

SF、環境問題、人の脳の中でしか見れない夢、精神的な事、人種差別の無意味さ、国境は人が作ったもの、様々な生き方、受容と共感、等々。少女漫画、古い漫画と言わないで欲しい、今でも一番新しい内容だと思っています。
この漫画に出会えて、この漫画を好きになれて良かった。

色々な登場人物が出てきて、今だったら絶対にスピンオフの話が、膨大に展開していそうな位、魅力的な人が多いです。
みんなに読んで欲しいです！

古い少女漫画と侮るなかれ

少女漫画なのでSFというにはライトですが、対象年齢でなくても十分興味深く読めます。もちろん男性も。
SFファンタジーのような始まりです。しかし環境問題を考えさせる習作です。
軽いノリの部分とシリアスな場面とのメリハリが利いています。
夢の中で戦っているだけかと思いきや、壮大な舞台へと展開します。話が進むにつれ驚きの連続でした。

当時も森林伐採等問題になってはいましたが、30年以上経過した現在、R-ドリームが出現していないのが不思議なくらいではないでしょうか？
これは作り話ですが、信じてしまいそうなくらいテーマは真面目なものです。