4.0
魔都=上海
上海の闇の中で胡蝶という暗殺者の美しい女性が活躍する話。
胡蝶は一見中国人だが、
実際には上海の実力者の中国人男性と日本人女性のハーフ。
各話とも、暗殺者でありながら、胡蝶は良心で動いている。
読後感は悪くない。
舞台が上海の殺しの闇市なので、
「うらめしや」のような和風の風情はもちろんないが、
殺しの話なのにそれほど非情ではなく、
ハードボイルドを少しソフトにしたような感がある話である。
ちなみに、胡蝶、本名香蘭のチャイナドレスは結構楽しめる。
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