あらすじ

「夏帆さん。エッチしたいつもりで俺に触ってよ…」仕事のため…だけど彼の指がナカで動くたびトロトロに感じちゃう私がいる──プロの漫画家を目指す夏帆(かほ)は、なかなかデビューができないことに悩まされていた。今回も出版社への持ち込みが上手くいかず、途方にくれていると先にプロデビューしたライバル同期生・朋希(ともき)を思い出す。青春時代を思いながら彼に連絡をする夏帆は、そのまま寝落ちしてしまうが…目を覚ますと、朋希にねっとりじっとりで指で舌でイジられられて、夏帆の身体もどんどん熱くなり、蕩けるようにイキ続けていく…そして、「俺はこの勘違いのまま、娶らせてもらうから」一体、どういうこと!?

みんなのレビュー

4.0

2025/11/22 17:29

レトロ風もまた佳き哉(笑)

　メールの打ち間違いから始まった激重愛…って、「雇って」と「娶って」と打ち間違う？手書きの漢字間違いならまだしも、ローマ字入力にしても、かな入力にしても、フリック入力にしても、「ya」と「me」を間違うかぁ…可能性としては、酔っ払ってからの〜音声入力！？なんて深掘りしたくなる、新しいタイプの「きっかけ」です。いいねぇ、コレ、意中の相手に使えるぞ！(笑)
　目の描き方と背景のせいでしょうか、画の印象が全体的にクラシックな感じ。でも、その分独特の静寂感というか、TLシーンの艶めかしさが際立ちます。夏帆を愛でる朋希のテク&表情あたりは、「昭和の絵師」上村一夫氏の画を、ちょっと思い出してみたりして…
　こんなに夏帆を好きだったのに、どーして７年間も離れていられたんだ？という疑問は残るものの、飛んで火に入る夏の夏帆とばかりに、外堀を埋めにかかる朋希に、男の純情を感じます。その想い、鈍ちん夏帆に伝わればいいね。シンプル故にエロ度増し増しのレトロ風TL、そこはかとなくオススメです。

by Mayaya