あらすじ

「君の服だけ、透けて見える魔法をかけたんだ」見た目は優美で端麗、だけど中身はドSでイジワルな第一王子――ギルベルト・アーリング。魔法なんてとっくの昔に失われたはずの王国で、突然婚約者の彼から告げられたのは、あまりにも衝撃的な一言だった。彼に翻弄されっぱなしの、素直になれないヴェリーナはそんな思いがけない彼の一言に混乱してしまい――…!? 想い違いとすれ違いが止まらない、婚約ラブマジック(?)嘘? 本当? ――っていうか、見えてるって……いったい何が見えてるのですかっ!?

みんなのレビュー

4.0

2025/10/11 9:49

ツンデレvsツンデレ　時々少年漫画

　王族派王太子ギルベルトと貴族派公爵令嬢ヴェリーナとの縁組は、絵に描いたような政略結婚。表向きは猫を被っていても、顔を合わせれば、実は言い争いの絶えない仲。そこで、結婚式を１か月後に控え、ギルベルトのとった手段は…
　さて、ここで問題になってくるのは、ギルベルトが本当に魔法を使えるのかどうかってこと。「服が透けて見える魔法」って、仮にも一国の王太子ともあろう者が、そんな少年漫画みたいな展開にもっていく必要、ある？口にすれば、絶対「キモっ！」って言われるよ、少女・女性漫画の世界でわ…⤵️彼が敢えてこの魔法を「かけた」動機と、そのことをヴェリーナ自身に伝えた意図が気になります。
　少女漫画ジャンルとはいえ、茜たま先生の原作なので、ちょっぴりえっちぃしいシーンも入ってくるだろうなぁと期待大？時々、ヴェリーナ自身の妄想で、服が透けているコマがありますが、これはもう少年漫画のノリ。その立場故に素直になれない二人のツンデレvsツンデレ対決、時々少年漫画のテイストを楽しみながら、結婚式までの駆け引きを見守りたいと思います。

by Mayaya