みんなのレビューと感想「凌霄花」(ネタバレ非表示)

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3.0
NEWノウゼンカズラの陰で揺れる運命
「凌霄花=ノウゼンカズラ」…ウンテの命運が語られたとき、ヨニとウンテが出逢ったとき、ヨニがこの世を去る覚悟を決めたとき、いつもこの花は、その側にありました。それはまるで、絶対に「ヨニ」を幸せにしないと決意した、八目修羅の執念を表しているかのよう。同時に、天をも凌駕せよという、ヨニの強い想いが込められていたようにも思います。
それにしても「神」のなさることの、何と陰湿で、執念深くて、残酷なことか…。人間界に霄花を持ち込んだ代償として、決して「幸せ」になることを赦されないヨニ。ヨニ本人が、霄花を盗んだ訳ではないにも関わらず…です。特に、玉皇上帝、あんたのせいで八目修羅が、どうにも病んでしまって、ヨニとウンテの不幸の元凶になっていると思うよ。
「私は赤く大きな花となり あなたをお待ちしております」…運命との壮絶な闘いの末に、ヨニの選んだ道…あの選択が正しかったのかどうか、正直分かりません。多分このお話、メリーバッドエンド?ラストシーンをどう捉えるのか、読者一人一人の判断に委ねられている作品です。by Mayaya-
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