【ネタバレあり】兄弟失格【完全版】のレビューと感想

超感動作！

以前広告で見かけてずっと気になっていたので、めちゃコミックさんで見付けて迷わず全話購入しました。
もうこれは、単なるBLでくくってはいけない感動作です。
BL的な際どい描写も多々ありますが、根底にあるのは兄弟愛。
…というか、兄弟愛なのか恋情なのか分からずひたすら兄を求める弟に兄が与える無償の愛。
最後の兄の決断と涙に、こちらの涙腺も緩みました。
余韻を残す終わり方だったので、続きがあればいいなぁ…と願いつつ、文句なしに☆５つです。

え？

これでおしまい？

続編を探してしまいました、絵はあまり上手いとは言えませんが、空気感や描写、心理が素晴らしいクオリティです。

続編期待してます。
すごく良かったです。

ドロドロしてるのかと思ったら…

続きが気になって最後まで読んでしました。ちょっと切ない。お兄さんが弟のためにゲイビに出たことが弟さんにバレて、弟さんがお兄さんを意識してしまう展開。お兄さんが優しくて、健気で、弟思い、弟は格好良い。弟のために弟と寝たことを後悔する兄が切ない。ここで完結なのが残念です。

ガチ兄弟なのに、顔が全然似てないのはなんでだろう?
心の葛藤がリアルで、すごく話に惹き込まれ、すごく良かったです!

2人が尊くて愛おしい

とてもシリアスな作品ですが、心揺さぶる素晴らしい作品でした。

ずっとクズな親に代わって、八尋のことを全力で守ってきたキハチ。
自分のことは後回しにして、八尋が好きな料理を作り、お弁当も作り、
まさに無償の愛を注いできた。
中華粥のシーン、本当の愛情がなければ作れない、美味しそうなお粥。

実の兄弟であることを超越して、そこにある愛情を自然に受け入れることができました。

八尋もキハチも、尊くて愛おしい。
2人で一緒に生きていく将来を願ってやみません。
素晴らしい作品でした。

実の兄弟も…

これはすごっ。遂に実の兄弟までもBLの世界に飲込まれた。

しかも、無理なく読んでいけるように凄く丁寧かつ面白く設定が作り込まれていて
コマ割りや構成や絵柄なんかも細部にまで工夫があって素晴らしい。
ここまでの良作は久しぶりかも♪

ちょっと気になるのは、このマンガよく出来ているので、
これを読んだ人がファンタジーだという事を飛び越えて感違いしそうだなということ。

現実的には、人間って傍にいつもいる人に性欲わかなくなるんで。

５つ☆では足りません！☆

作品内容としてはガチ兄弟BL漫画。はじめは倫理観や背徳感など様々な思いが浮かんだけど、読書始めるやそういうものは全部ブッ飛ばされた。もー圧倒的に画が素晴らしい！展開がリズム良い！物語も物凄くイイ！血縁兄弟間で愛し合うという意味では＜兄弟失格＞だけどでも人としてお互いを強く愛し深く愛され情愛を交わすことは、全然失格じゃないのではないか。そして重く暗くなりがちな中に軽妙な笑いやほのぼのが散りばめられていてそのバランスも絶妙！余韻を残すお話しの終わりもエモい！ああんエモいなんて自分の語彙力の低さにはトホホだけど、りんごの実先生のこの漫画はBL漫画界で間違い無しに至極作品です！星の数もっとーっ☆

兄弟

「兄」と「弟」のお話です。兄弟のお話は、背徳感を感じることもあるのですが、この作品については、そういうものを感じず、よみすすめることができました。切ないお話で、とても心にのこりました。

気になっていた作品だったので、めちゃコミで読めて嬉しい。
くず父のせいで母親も出て行き、兄は弟のためだけに生きて来ました。ゲイビ出演も弟の為だけの理由です。
プニプニのかわいらしい弟はパヤパヤを過ぎ、いつしかムキムキになってましたね。弟の写真を欲しがる　ただの兄バカは可愛らしすぎる。
ラストの兄の泣き顔を見たら涙が止まりませんでした。兄は依存していたのは自分の方だったかもと気づきます。もう会えないと言った兄に弟は時間はかかるけど必ず迎えに行くと言います。
禁断の愛ではあるけれど実現を望んでしまいました。

BLの括りだけにするのは勿体ない兄弟愛

赤ん坊のヤヒロを残して出ていった母親や、お金にだらしない父親に代わって、兄のキハチはヤヒロを慈しんで育ててきた

いつも護ってくれる兄にヤヒロが特別な感情を持つのは自然なことで、高2の思春期にその兄が出演するゲイビを見て欲情も結びつき、ヤヒロは兄を求めるようになる

最初の2回、キハチがヤヒロに口でしてやった時は弟の単なる性処理だった。キハチには照れもあった。キハチの意識が変わったのはヤヒロが肉体的にはもう子供ではないと知った時だ。キハチは初めて性的な対象としてヤヒロを意識し、寝たふりをしている時にキスをされてヤヒロへの愛情を自覚する。そして二人は一線を越えてしまう（ヤヒロに強く突かれて思わずキハチが声をあげるあたり、生々し過ぎ 笑；）
実の兄弟だからこそキハチは苦しみ、ヤヒロの将来を思って家を出る

「りんごの実」先生は一線を越えたあたりから泣きながら描いたそうだが、兄弟に感情移入してこちらも苦しくなる

キハチがゲイビに出る経緯も自然で、ただひたすらヤヒロのため、そこに迷いも後悔もない
（ブレないキハチ、時にはクスッと笑える）

SNSで「りんごの実」先生は、弟ヤヒロには まだ伸びしろがあると仰っていたので、物語はまだ続くと思われる

兄の庇護の下、愛情を受ける一方だったヤヒロが今後どう変わっていくのか、二人の関係がどうなるのか、これからもこの兄弟をずっと追いかけて 結末を見届けたい