【ネタバレあり】庭師の娘の初恋【新装版】のレビューと感想

お互い好きなのに

イゾベルの屋敷を相続する事になったヘレナとオスカー。
かつては恋人同士だったけど、理由も告げずオスカーは去って行き、これをきっかけに再会。
ヘレナは今でも彼の事が忘れられず、屋敷で過ごした日々は大切な思い出で屋敷に住む事にするんだけど
始終暗い表情の彼も，忙しい割に屋敷に来るしヘレナの引越しは手伝うし
「僕は間に合ったのだろうか…」と言うセリフからまだ彼女を想っている事が想像される。
こう言う作品なんだろうけど、相対的に表情が暗くて読んでいて気持ちが盛り上がってこない。
ヘレナはまだ彼の事が好きなのに、キスされたら「もう遅い」と突き飛ばしてしまうし。
オスカーは無口だけどヘレナを気遣っている事がわかるから気まぐれのキスではないはず。
そう言えば、ベンジャミンの犬が雨の中帰らず、ヘレナと手分けして探して、
結局ベンジャミンが犬を見つけて連れて帰ってくるんだけど
ヘレナがまだ帰ってこないのにベンジャミンがオスカーにその事を伝えて帰ってしまうのには驚きました。
自分の犬を探したまま女性が雨の中帰ってこないのにそのまま帰るなんてありえない。