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鵜頭川村事件

  • 完結
  • 2話無料/毎日無料で12話まで(2026/10/17 11:59まで)

あらすじ

原作・櫛木理宇(『死刑にいたる病』)、作画・河野那歩也(『監禁嬢』)のパニックサスペンス。一九七九年・六月。亡き妻・節子の田舎である鵜頭川村へ、三年ぶりに墓参りにやってきた岩森明と娘の愛子。突如、山間の村は豪雨に見舞われ、一人の若者の死体が発見される。村の有力者・矢萩吉朗の息子で問題児の大助が犯人だと若者たちは息巻くが、矢萩家に誰も反抗できず、事件はうやむやとなる。抱えていた家同士の対立が顕在化し出し、若者たちは自警団を結成する――。孤絶した村で巻き起こる狂気の惨劇。

  1. 読み方:コマタテ・タップ

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  2. 031話
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みんなのレビュー

  1. 評価:4.000 4.0

    暴力を抱えて

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    土砂崩れによって孤立した閉鎖的な村落、そこで起きる連続殺_人事件。
    思春期に横溝正史の洗礼を受けた私のような人間は、もう設定だけでワクワクが止まらない。

    事件が起き、犯人がいて、名探偵が登場し、トリックや動機を暴く。
    本作は、そういう「普通の」サスペンスではない。
    前近代的な共同体における支配する側と虐げられる側の軋轢、鬱屈した大人たちと「外の世界」を知り始めた若者たちの衝突。
    本作が描こうとしているのは、個人間の動機によって引き起こされる殺_人事件の顛末ではなく、時代の変化とともに、今まさに崩れ去ろうとしている共同体の姿そのものなのだと思う。
    もちろん、原作の利があってのことではあるが、その心意気やよし。

    で、これ、間違っていたら申し訳ないけど、原作者、どう考えても横溝正史好きだと思う。
    本作の着地点は、崩れゆく封建的な共同体に漂う宿命的な哀愁と、その因習、そして呪わしい血縁の束縛から逃れられなかった人間たちが引き起こす悲劇であって、それは、あまりにも横溝正史の作品テーマそのままであるから。

    ラスト近く、主人公が、自分の中にも暴力の芽があることを自覚するシーンが素晴らしい。
    上手く言えないけれど、聖人君子でない限り、差別や暴力というのは自分の「外」にある出来事でも概念でもなく、自分の中にもそれは、少なくともその種はあるのだ、ということを見つめないことには、変えられないことがあると思うから。
    古い共同体の呪いから逃れようと思うなら、きっと、自分だけキレイなままではいられない。
    でもまあ、これは原作が凄いな。

    by roka
    • 6
  2. 評価:5.000 5.0

    初めの予想より数段面白かった。

    ネタバレ レビューを表示する

    何の気なしに読み始めて‥‥話に引き込まれて…読み終わりは熱っぽい夢のあとのように興奮が残りました。
    いろんな問題が絡んでいる。権力支配。がちがちの家長制度。男尊女卑。若者の反抗。親子の対立。他家との争い。災害時の過疎地の孤立と弱さ。洗脳と狂気。僻地村に災害が起こり、殺○・内乱と、パニックに陥っていく。
    東日本大震災の時でも日本民族は配給に列をなしてきちっと並び、節度があって民度が高いと海外から評価を受けていたが・・・・そういう日本人の観念の中、この物語は、その一線を越えた狂気が衝撃的です。
    誰の心にも、闇、恐怖や狂気は潜んでいる。極限状況下で、カリスマ的リーダーに煽られ、扇動され、怒りの暴走が破壊・破滅を呼ぶ。
    大義名分をかざし、大衆心理操作して、惨劇に導くリーダーの原動力は、エゴ、己の出生の呪縛への怨念と復讐であった・・・。しかし…ひどい仕打ちを受けてきた‥ことに憎しみを募らせ、復讐して・・・・惨殺したら、そっちの方がひどいじゃないか。結局 復讐なんて双方、何もいいことはない。後には、悲惨な爪痕の残った村・墓・事件簿だけが空しく残る。
     なんか、すごいドラマを見終わった気分。思わず、モデルの実話があったのではないかと検索しちゃったくらいです。
    人間の心情の揺れ動きを表現する巧みな絵・構成。実話のようなリアルさと迫力。
    ちょっとしたこと‥例えば、異母兄弟だから辰樹と間違えられほど和巳は似てたのか・・とか、いろいろな場面に伏線がうまく組み込まれていて、後でうーんそうだったのか。とうならされました。最後まで読んで、面白さが盛り上がってゆく、余韻の残る話でした。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    ハラハラ感がいい!

    ネタバレ レビューを表示する

    学生運動、村社会、サスペンス
    好きな要素が盛り沢山でとても楽しめた
    テンポよく進むし、全32話という手頃な長さも〇

    話としては、主人公が宿泊させてもらっていたお家のお嫁さん(ゆみさん)がめちゃくちゃ気の毒、なんなら一番可哀想だった
    しかし、当時の社会状況では事件後も十分な救済なんか得られず、また他の男の家に嫁ぐしかなさそう
    そしてまた頭を下げて暮らす日々が待ってると…せめて遺産は独り占めできるかな

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    1979年か、もう少し前の時代の出来事みたい。当然私は知らないけど、今から47年前とは思えない昔な感じがするな。あと10年で平成になるよ?田舎って時代に取り残されていたのかな?

    内容は非道。集団心理や洗脳されてるからといって、武器を持ち人の命を奪うことに躊躇しないものなのかな?とてもリアルに描かれていて実話なのかと思った。
    このあと村民を殺めた若者が、どう裁かれたのか気になる。モデルになった事件でもあったのかな?

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    リアルすぎる

    ネタバレ レビューを表示する

    このお話、フィクションなのがびっくり。本当に遭った事件をモチーフにしているのと思って、ネットで調べまくってしまった。
    日本人が持っている差別意識がリアル。権力を持った人間が大した理由もなく勝手に決めた条件で他人を見下す。何故か見下された方は忖度しなくてはいけない。大なり小なり日常にあると思う。
    見下された方は極端な形で権力をひっくり返そうとすると無差別に攻撃してしまう。
    全ての人間の持つ心の闇をまざまざと見せつけられて思わず自分自身に問いかけてしまう。私は見下していないか、見下されていないか。理不尽なことに対する怒りはないか。

    • 1

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