蛍火艶夜
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- スクロール
- 作家
- ジャンル
- BL漫画
- 出版社
- 新潮社
- レーベル
- BUNCH COMICS
- 配信話数
- 全39話完結(47~50pt)
- タグ
あらすじ
反芻者続出の話題作。待望の単行本化! 大ボリューム本編212Pに加え特別描き下ろし16Pを収録。「このえり巻 先に特攻で逝った人から貰ったんです」1945年3月、徳島。報道の為、特攻隊の写真を撮影に来ていたカメラマンの淀野は、田中志津摩一飛曹の朗らかな笑顔に惹かれながらも、彼の運命を思い、うしろめたさを覚えてしまう。ある晩。不意に淀野のもとを訪れた志津摩。話し込むうちに、レンズ越しには見えなかった深淵が――。(『田中志津摩一飛曹編』)時は第二次世界大戦末期。苛烈な争いのなか、國の為、自らの命を武器に闘うべく募られた特別部隊。“神風特別攻撃隊”――……。焦燥、憧憬、苦慮、希望、そして慕情。生命の灯が揺らぐ日常で、魂をぶつけあう漢たちの秘められた夜6編に加え、特別描き下ろしを1編収録。濃厚な筆致と人物描写で描きあげるオムニバスストーリー、劣情の上巻。
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みんなのレビュー
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ただのBL作品ではない。
言葉にならない。
NHKの特集やお堅い新聞記事では絶対に見ることができない
でもそこにあったことがすんなりと想像できる
時代背景と環境、今よりずっとタブーだっただろう男性同志の恋愛、抑圧された性事情。
胸が苦しくなる。
切ないストーリーと濃密な行為描写に感じる満足感と
重く暗い事実に基づいた時代背景の描写が与えてくる絶望感と悲壮感
BL作品をよんでこんな複雑な気持ちになる日が来るとは思いませんでした
誰にも言えない気持ちを抱いたまま
英霊となられた方々が愛する人と死後の世界で、あるいは来世でまた出会えていたらいいなと
思いますby うまむすめ介- 27
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5.0
斬新でした
そんな視点でみたことがなかった!
特攻隊のことは色々と調べたり訪れて知っていましたし祖母の弟が特攻隊を見送る任務についていたこともあり話は聞かされていましたが
性
の視点から今まで一度も考察したことがなかったため
こんな見方もあったのかと大変驚きました。
実際にあったのかなかったのか
私には判断できませんがあってもおかしくない精神状態、そして年頃ですね!!
私が幼い頃は昔の人はすごいな、すごいお兄さんや大人がいたものだと思っていましたが
私自身が年齢を重ねていくと
若く幼い人たちが散っていったことに胸を痛める年になりました。
ただただ敬意を称します。- 12
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5.0
NEW星が5個じゃたりない
いやほんとに泣ける
泣けるとかいう次元じゃない。読み終わったら顔がドロドロになってた。
なんで酷いことをするんだと作者を何度も攻めたくなったけど、登場人物のやるせない気持ちの中に 「美しさ」があるんだなと思った。
美しい絵柄と官能的な描写は自分の好みのドストライクだった。
キャラクターもいい。それぞれ個性があって悩みがあって思いがあっていい。とてもいい。
死にゆく特攻兵が人生の最後にする「恋」にはなんとも言葉にできないもどかしさがある。
叶うはずのない「恋」。
「死」を身近に感じるからこそもっと愛おしく感じてしまうのだろうか。
死んでしまってはもう愛し合うこともできない。
死後の幸せを祈るしかないこの時代。
それを信じる思いの中に愛の中に縋る気持ちの中に燃え盛る炎が見えた。
この漫画の時代のことは何もわからない。
もう戦争という言葉とは程遠い存在となった日本。
その背景には亡くなって行った人々がいる。
あんな時代に生きていた人たちはなんて強いんだろう。明日も見えないあの時代に生きる希望なんてあったのだろうか。
時代に翻弄され、揉み消され、押し潰された人々が山のようにいる。
現代にこんなに良い作品に出会えたこと・描いてくれたことへの感謝が止まらない。
BLという枠にとどまるには勿体無いこの作品。
性描写は激し目だし、好みはあるけれどそんなの関係なしにこの作品を見てほしい。
ちなみに自分は和さんと伴ちゃん、そしてクレさんが好き。
志摩津もいいね。
てゆうか、みんな好き。
あっちで幸せになってて欲しいです。
いや幸せだろうな。
みんなで笑ってるよきっと。
自分はそう思いたい。by ウンノクノ- 0
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5.0
作者さんに拍手
命と直結する特攻隊とBLというお話に、もしかしたら嫌悪感を抱く人もいるかもしれません。が、個人的に作者さんの勇気に拍手を送りたい気持ちです。命と隣り合わせの日々の中で、唯一心を熱くさせるものが性の交わりだったのかと考えると、平和をありがたいと心から実感させられます。
by ゆきゆきを- 9
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5.0
読み応えがすごい。作家の情熱を感じる。
才能と情熱と勢いのある作品でした。
一般的なBL作品とは一線も二線もかくす個性的な作品ですがとても面白かったです。
明日死ぬかもしれない環境の中で限られた欲を愛とするしかない人の記録の生々しさがある良い本です。
下巻も楽しみ。by 不明のファイル- 9
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