平和の国の島崎へ

あらすじ

寄生獣の岩明均推薦!幼少期に国際テロ組織LELに拉致され、戦闘工作員となった男・島崎真悟。30年の時を経て組織からの脱出に成功した彼は、故郷である日本に帰ってくる。島崎は新天地で“平和”な暮らしを手にできるのか――。戦場と日常の狭間で生きる男のアクション譚、開幕!

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    #26 DEAR SHIMAZAKI HAUNTED BY A NIGHTMARE
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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    平和とは。

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    新聞の紹介欄からきましたが、なかなかの作品です。島崎さん、幼少期にテロリストに拉致され、戦闘員に教育されたのでしょう。何とか逃亡帰国しますが、警察の監視アリ、追手からの襲撃アリ。自分の居場所や仲間を守るための戦闘シーンは、飄々と、でもさながらダークヒーローのようで、日常とその落差がもの凄い。人間は夢で心を守る、暴力はそこに踏み込めない、と言いながら、暴力で解決していく矛盾。拉致や戦地で負った癒えない心の傷。でもって、戦地に戻る前提な、謎のカウントダウンつきなんだもの、もうどうしましょう。。。タイトル回収の13話が好みです。まだ、20話までですが、このご時世、平和って何だろ。。。と、心ザワつかせ、揺さぶられながら、読み進めます。

    • 10
  2. 評価:4.000 4.0

    幸せになって欲しい

    紛争に戻るまで○○日。
    ハイジャックに遭い、平和な国のこどもから内戦激しい国の戦闘員へと育てあげられてしまう。
    大人になり母国へ無事帰還。
    しかし平和に暮らせるかというと脱走兵として追われ平和の国で戦い続ける事に。

    はじめから「戻る」と描かれているので、結末は出ているのですが、喫茶店の人達や愛犬と接しているお話を読んでいると切なくなります。
    戻ったさらに後に、主人公が安心して暮らせる平和な場所にいけますように。

    • 8
  3. 評価:5.000 5.0

    彼の内面が小学生で止まっているのがいいね

    ネタバレ レビューを表示する

    「ジャングルの王者ターちゃん」にも「嘘喰い」にも、幼い頃から殺戮マシンとして育てられた男が出てくるけど、どちらも精神年齢が小学生あたりのピュアなところを残したままだったんだよね。最初に表紙を見た時はそういうキャラではないと思ってたけど、そうか島崎もそうだったか。漫画家の人が島崎に撮らせた「写真」と、島崎が描いたスケッチブックの「絵」の落差が凄い。写真を見た漫画家さんの表情で、かなりヤバいことがわかる。「暴力の前に芸術は何の役にも立たない」の言葉に対する島崎の解が、説得力ありすぎて、本当に切ない。あと、殺しても殺しても蘇っちゃうヒットマン(幼い娘のためにハッピーバースデーを歌いながら狙撃)が怖い。

    • 3
  4. 評価:5.000 5.0

    ヒヤリとする読後感。

    ネタバレ レビューを表示する

    一見すると、元テロリストとは思えない主人公が、淡々と人を殺していく描写と、何も知らない人たちとの平和な生活の落差に、冷え冷えとしたものを感じつつ、主人公が戦場に戻るまでのカウントダウンと、主人公の台詞に微妙にひらがなが入るのが上手い演出だと思いました。
    最後に、何を思って戦場に戻るのか、目が離せません。

    • 6
  5. 評価:5.000 5.0

    胸が締め付けられる

    ネタバレ レビューを表示する

    テロリストとして育てられた島崎さんが日本に戻ってきて人々との普通の日々の営みをしていく中で、はにかんだり静かに喜んだりする姿を見ると愛おしささえ感じて胸がきゅっとなります。何気ない日常を送れることが1番の幸せと気付かされます。この作家さんの作品は初めてですが、絵がすごくうまいですね。

    • 6

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