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ブスなんて言わないで 分冊版

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ブスなんて言わないで 分冊版
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あらすじ

ルッキズムは、彼女たちがぶっ潰す――!『美人が婚活してみたら』の著者が描く、反ルッキズム×シスターフッドの物語!「ブス」と言われ、学生時代にいじめられていた知子。大人になった彼女は、自分をいじめていた“美人”の同級生・梨花が美容家として成功していることを知り、怒りに震える。知子は、梨花への復讐を決意する――。連載開始直後からSNSで大反響の話題作、待望の第1巻!

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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    中身が濃い

    ルッキズムってほんとなんなんすかね?

    私は若い頃肌荒れが酷く、高校時代は汚い顔と言われて過ごしました。ニキビが落ち着いた20代前半になると、今度は男性から声をかけられるようになりました。

    ミソジニーの男尊女卑家庭で育てられたせいで男性嫌悪だったのも段々薄まり、ようやく普通に話せるようになると、今度は性の対象として見られていると気づき、またしても自分の女性性が心底嫌になり、今40になってようやくしがらみから解放されたような気分です。

    ルッキズムの厄介なところは相対評価であること。この作品の中では何度もその葛藤が描かれます。
    渦中に居る人間にはありのままの自分を認める余裕も考えもありません。常に無意識に周りを評価し、また評価される側に居るからです。

    ただ一方でブスを自称、自虐すること、容姿イジリのタブーの世間的流れもそれはそれでつまんなくない?とも思います。
    高度なブス同士のやりとりがただの容姿イジリに落とされていることは、芸人へのリスペクトが足りないし、容姿イジリが笑えないならそれはネタそのものがつまんないだけ。
    カレー沢薫のブスの本懐読んでみなよ、と言ってあげたい。
    ブスがブス同士傷口舐め合ったっていいじゃん。外野は引っ込んでろって思う。

    基本的にはルッキズムには反対です。ただ、自分の容姿を受け入れてそれを表現するやり方は人それぞれなのだから、可哀想だから止めようと全て無かったことにする社会的な流れも好きじゃない。

    コンプレックスもそれを武器にすることも、自己表現として周囲が認める成熟した社会になるまで、ルッキズムに立ち向かい続ける知子と梨花を見守りたいです。

    • 71
  2. 評価:5.000 5.0

    私はすごく好き

    ネタバレ レビューを表示する

    賛否両論ありそうなテーマですが、私的にはすごく面白かったです!!
    1話ではいじめっ子首謀者と思われた梨花ですが、3話の「憧れ」を読むとイメージがガラッと変わります。美人に対して「気になる」「勝手なイメージを持つ」って本当にそうかも。ハッとさせられました。

    ルッキズムとか難しいテーマのことは、正直よくわかりませんが(今の世の中、ややこしく難しく考えすぎだと思ってる)
    漫画としてこの作品がすごく好きです。二人には早く親友になってほしいな。

    • 15
  3. 評価:4.000 4.0

    期待できる

    ブス側、美人側、どちらか一方の苦労に焦点置いてる漫画は多いけど、両サイドをわかって描いてるの珍しい。そしてメディア側の商売としての言い分も。自分の容姿を受け入れてポジティブに生きている人でも、結局美しいものに惹かれしまうのも真実だし、その辺の答えの出ない交わりをとう描いていくのか期待できる。久々に興味深い漫画を見付けられて嬉しい。

    • 11
  4. 評価:5.000 5.0

    考えさせてくれる。

    学年1の美少女と2人で遊ぶことが多かった私は、行く先々で比較され、小学校に上がる頃には世間のルッキズムに気づいていた。13歳、電車の中で私を見て「あの子とか可愛いんじゃない?」「でも顔でかくね?」というのが聞こえ、同級生からは「(小顔の)A子の隣にいるとあんたの大きな顔がさらに大きく見える笑笑笑」と笑われた。14歳、部活帰り、可愛くて小顔のB子と一緒にいたら見知らぬハゲおやじに「お嬢ちゃん、顔がおまんじゅうみたいだね笑笑笑」と笑われた。27歳、前髪をつくったら彼氏が大爆笑。28歳、私の横顔を見て(同じ)彼氏が「鼻が低い、ださ!」と言って大爆笑。
    以来、丸顔・デカ顔・おまんじゅう顔の私は、誰とも対等に付き合える気がしなかった。
    39歳、私をそのまま愛してくれる彼ができた。アラフォーの私の腹肉をつまんで「これぞ幸せの象徴だな」とか言って笑う。最初は抵抗したが、彼はそれをやめないし、「えー、ここも一部じゃん」「これは愛情」と言ってきかない。そのうち、私もいつしか鏡にうつる自分を受け入れられるようになり、この腹肉も自分の一部だと思うようになり、シミ&毛穴だらけのすっぴんを彼に見せられるようになった。
    だから、この作品の主人公のコンプレックスやトラウマ、世間に抗う態度はすごく理解できる。彼女はまだ若いから、私よりもうんともがくと思うけれど、若い人にこそルッキズムを乗り越えたところに辿り着いてほしいと心底思う。

    • 7
  5. 評価:5.000 5.0

    興味津々

    ネタバレ レビューを表示する

    なかなか際どい部分に切り込んだ作品だなと思います。ルッキズムという言葉もつい最近耳にするようになりましたが、世の中の価値観はやはりそう簡単には変えることができないだろうし…私には知子の魂からの叫びのような科白が胸に突き刺さりました。
    試し読みの先、どう展開していくのか?興味津々です。
    しかし1話100ポイントとあっては、そうそう手が出せず、悶々としてしまいます。

    • 7

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