【ネタバレあり】セシルの女王のレビューと感想

エリザベス一世女王を不遇な出生から支えたセシルのはなし。王やとりまきが次々と入れ替わり浮き沈みが激しい権力闘争の中、信念をつらぬき主君をささえてイングランドの栄光を陰ながら演出したセシルがいい！

高レビューしかないのがよくわかる、とてもいい作品です。エリザベスが不細工だけど根性すわってていい。セシルの臣下としての献身もすばらしい。フィクション入りだけど時代も感じられて、こういうのから世界史勉強したい、と思いました。

史実・歴史の知識が自分はあまりないけど
それでも面白く読めます。

最初はウィリアムの視点から始まったのが
徐々にアンやメアリなど
他のキャラの視点へと広がって
ウィリアムだけの
ピュアな物語ではなくなっていく。

宮廷がいかにドロドロした場所だったか。
残酷で禍々しくて切ないです。

とくに宮廷の女性キャラたちは
意地・執念・憎悪など
それぞれ凄まじいものがある。

こういう時代が実際にあったと思うと
胸が苦しくなりました。

国王が気分屋で
めちゃくちゃな人物。
当時はこれが当たり前だったと思うとこわい。

とばっちりを受ける宮廷の人々が気の毒になりました。

エリザベス1世とその臣下セシルのお話し。ベルばら以来の歴史物でどハマりしました。フィクションも含まれるのでしょうが、人物の性格や背景など丁寧に描かれていて読みやすいです。

これは読むべき

ヘンリー８世とアン王妃の間に生まれたエリザベス１世のお話ですね。
イギリス教会ができた経緯だったり、史実をなぞりながら物語が進むので、読みごたえかあります。
ナーロッパに辟易してる人は特に読んで欲しいです。

史実に基づく作品で、とても勉強になります！とくにアンブーリンが処刑されてから、面白さがグングンと増していきました！