みんなのレビューと感想「僕らが恋をしたのは」(ネタバレ非表示)

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5.0
年を経てこその楽園
オノ・ナツメさんという作家さんをつい先日初めて知って、すごく魅力的な話を作られる方だなと。
絵も独特で、作品によってはほんとうにアートって言ってもいいくらい。
このお話は人生の酸いも甘いも噛み分けた、何も言わなくてもそっと寄り添ってくれる深みを持った登場人物たちが織りなしていきます。
舞台設定も言葉ひとつとっても、一遍の文学作品を読んでる感じ。
ひとつの謎に向かいつつもそれぞれのキャラとその背景にあるものが少しずつ語られ、不穏な感じになってもそれ以上には踏み込まない。
こんな年のとり方をしたいものです。
最後、どちらの終わり方になるかな?と思っていたけど、手の届かないものへの憧れを残した切なさの残る終わり方(これもいいけど)じゃなくてほんのりこちらも幸せを感じられるエンディングで、それもとても良かったです。by どれもこれも使用済み-
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5.0
品のいい、大人の短編
人里離れた山中に暮らすリタイアした男4人。それぞれの理由で現在シングル、菜園やりんご園、薪割りや大工仕事などをしながら毎日を楽しむ気ままな生活。そこにふらりと現れた妙齢の美女。何やら訳ありな雰囲気で、、、。
話の展開が最初見えなくて展開もゆっくりなんだけど、何よりのどかな暮らしぶりが楽しい。(ジブリのアリエッティのような)
絵柄がお洒落で品のいい、大人の短編。
このお話しの、適度な距離感の人間関係、自給自足に近い晴耕雨読な生活がとっても羨ましい。
登場人物が個性ばらばらで自由なんだけど大人の気遣いはあるから、誰かに振り回され過ぎることもなく、一緒に食事や買い出しが楽しめる。
私もそういう年齢になったら、そんな風に生きたいなーと思った。by ニア☆-
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