【ネタバレあり】アジア売◯街の少女たち ～スワイパー1999～のレビューと感想

救いのないストーリー

東南アジアでの少女が強制的に身体を売らされる話です。日本で平和に暮らしている分には縁のない世界ですが、おそらく実際に起きていることなのでしょう。

親に売られた少女たちがそれぞれ劣悪な環境で生き延びようと必死になる姿が描かれていますが、病気をうつされた子、薬でおかしくなった客に大怪我をさせられた子など、どれも救いのない終わり方がほとんどです。

世の中にはこんなブラックな世界があることを知る為にはよい漫画ですが、読後感は悪く読んでいて楽しい漫画ではありません。

主人公は不思議な立ち位置

アジア花街の辛い状況が淡々とつづられていて、リポートって言う感じのストーリー。主人公は趣味であの街へ行くけど、そんなに性欲が前面に出るわけでもなく、女の子の悲惨な状況にどっぷり肩入れするわけでもなく、淡々と中立的なので、不思議な感じがします。よみやすいです。

病気が、蔓延している中で、お客を取らないと殴られてご飯も貰えないとか‥ここに売られたらもう無事で帰ることは叶わないんだろうなって思った。
でも主人公は優しさなのか正義感からなのか、ここまで行動してあげられるのは凄いし、何と言っても病気を貰わずに無事にいるのはかなり強運な人なのだなと思った。

救いはない

始めに言っておきますがタイトルから分かる通り救いはないです。
でも、こんな幼い子どもたちを玩具のようにして正の捌け口にする男達ですから病気をうつされても仕方ないです。
そこだけ救いはあったかな。

アジアでは

こんなに幼い少女が売りをしなければならないのか…。日本では考えられないけど…現実は…。親がもっと仕事に対して意識を高く持っていればこうはなってないような気もする。悲しいな。我が子の体を売って、生活するなんて…。

暗くなる…

読んでいて気持ちの上がる内容ではありません。すごく辛くなります。両親のために身を削るなんて…今この瞬間も知らないだけで沢山の子どもたちが犠牲になってるんだろうな