あらすじ

人生に絶望した男と、亡き姉の子と暮らす女。出会うべくして、出会ったふたり。心ない親の下で幼少期を過ごし、やがて天涯孤独になった陽介。どん底で出会ったのが、亡き姉の子・ケンジと暮らすナツキだった。けれどーーー陽だまりのような日々は突然、手の平からこぼれ落ちてしまう。…そっくりな耳をした、陽介とケンジを残して。「さらば、佳き日」の茜田千が紡ぐ、残酷で温かいーー人生の物語。描き下ろし10ページ収録!

みんなのレビュー

4.0

2021/08/23 8:24

心締め付けられました。

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冒頭から既に物語の結末はわかった上で、
回想、思い出で物語が始まります。
この物語の登場人物は皆心が強いですが、
色々あって、上手に生きるのが難しく…
読み手によっては、未成年に手を出してとか
男を拾うとか、そういうのが単に嫌だと思う人もいると思いますが、
そんな簡単なことじゃなく、生きることはきっと皆スムーズじゃないから、人に甘えたくも頼りたくもなるんだと思います。

正直、辛くて3人での明るい未来が見たかったですが、残された人はとても懸命に生きているので、私は素敵な話だと思います。

しかし、人の巡り合わせって凄いなぁ…

by tomomoyu
- 4
5.0

2024/05/24 10:39

太陽と息子…

切ない、あまりにも切ない。
家族に恵まれず孤独に生きてきた陽介。
職場でも騙され絶望の中で出会ったお姉さん。
そのお姉さんも突然いなくなって…
そしてやっと幸せを手に入れたと思ったら、またその幸せも一瞬で無くなってしまい…
いじめられていた耳の形が一緒のケンジ。
２人の血の繋がりが分かる事はもうないのかな。
でも陽介とケンジにはちゃんと親と息子という心の絆はあって。
短いお話ですが映画1本見たかの様な満足感。
大好きなお話です！

by きままなアーノルド
- 0
5.0

2021/06/11 12:31

ユア・マイ・サン

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久しぶりに胸を締め付けられる作品に出会いました。１日１日を大事に過ごしていきたい、そう最後には考えさせられました。絵もとっても優しくてこのお話を描かれて茜田先生ってどんな方なんだろうって想像しちゃったり。先生の他の作品を読みたい！って思いました。たくさんの方にオススメしたいです！心穏やかになれて、読んだ瞬間から優しくなれるそんな作品です。
(やっぱり親子そっくりね♡って)独り言でしたw

by yushun
- 0
5.0

2021/06/05 7:43

ユアマイサン

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悲しい過去があるけれどそれを抱えて生きていく登場人物たちの、未来がどうか暖かいものでありますように。短編でしたが、人間関係がとても丁寧に描かれていて、爽やかで切ない読後感です。指輪のメッセージの意味の変化も秀逸。

by なむりんぽん
- 2
5.0

2023/02/21 19:29

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すっごく哀しい話でもあるけど、陽介とケンジの関係がとっても良いですね。

実の父親だってことは、調べなければ、誰も気づかないからな。。。

もう少し長い話になってても良かったな〜と思いました。

一回読んだら読み直して欲しい。
良いとこがもっと見えてくる。

by すぽちゃき
- 0