【ネタバレあり】Loveless SEX Bear～愛のない獣～のレビューと感想

前作（dog）に続き

読ませていただきましたが、こちらのカップルの方が読み進めるのが辛かったです。
番ではないから愛し合うことは自我を失うリスクと隣り合わせで、薬を服用することでしか深く身体は繋げない。
その希望さえも完璧なものではなく、身を削りながらも一緒に居ようとする健気な玄蔵と大きな愛で受け止める久士。
そんな2人のメリバ的なラストに涙涙でした。

※この2人の結末がどうしても知りたい！という方は、単行本の方に5Pですが書き下ろしがあります。
私も気になって購入した1人です。

シリアスが苦手だときつい

とても、しんどいです。
何度も泣きました。
詳しくは書きませんが、この世界の設定の為に最初から両思いなのにとても辛いです。
凄く作り込まれた設定だと思うので、シリアスや不憫なカップルのお話を好む方は切なく泣けると思います。

辛すぎる…

「獣人類」とか「番」設定があるストーリーは、好きな方だとは思うけど、獣人のおかれた立場とか、どんなに思いあっていても、不幸に向かっていく気がして、読みすすめていくのがこわくなってる。

『…Dog』では。ハッピーエンドに終わったように思えたけど、太郎の寿命が尽きようとしている場面なんかを見てしまうと、この先どうなっていくのか不安…

迷わずの作者買いです。獣人と番、二重のせつなさがあるお話しです。好きな人を想っているだけなのに、その人を想うがゆえ心を伝えられないなんて哀し過ぎる