そして、気づく
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あらすじ
生きる理由をなくし、自宅と職場を往復する毎日を過ごしていた五十公野 総一郎(いずみの そういちろう)。そんな彼の元に現れたのは、3年前に癌で亡くなった妻・瑞希(みずき)であった。最初は混乱していたが、総一郎は瑞希と再会できたことで、いくつもの思いに気づいていく――。これは、悔いのない別れ方を模索する夫婦の物語である。
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みんなのレビュー
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私事だけど…
私の実弟が、結婚3年で突然死しています。
残された弟の妻… つまり私の義妹は、最期に少しでいいからちゃんとお別れの話がしたかったと言っていました。…私も姉として、同じ気持ちがあります。
この物語の瑞希さんは病死だから、周囲も本人も少しずつ最後の覚悟をする事は出来たと思いますが、その時はみんな感情も普通じゃない状態だった事でしょう。失って時間が経ってから改めて伝えたい言葉や想いがまとまることも多々あると思います。
と、勝手に感情を重ねて泣きながら読んでしまいました(笑) 弟を亡くして10年経った今、義妹は再婚し可愛い子どもにも恵まれています。でも私たちは今でも、期限付きでいいから弟に会いたいです。by どきんやん- 174
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4.0
それでも生きていかないとね
最愛の連れ合いに死なれた夫の喪失感が胸を打ちます。でも、死んだ妻も最愛の夫がちゃんと生きて行けるか心配で後ろ髪をひかれ、神様にお願いしたのでしょう。ほんの少しだけ生き返る時間をもらい、夫が一人でも生きて行けるように精一杯の愛を残して再び逝きます。二度目の別れを経て、夫は気持ちを整理して前向きに生きていかざるを得ないでしょう。死んだ妻はそのためだけに生き返ったのですから。ああ、人間て切ないな。
by 昔狐- 47
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3.0
半年間
妻の癌が発覚してからの半年間…どんな風に過ごしてきたのかな。
亡くなってからの3年間、覇気のない生活を送る夫を見て、最初は妻想いの人なのかな?と思ったけれど、レビュー前に再読してみたら、もしかして鬱なのでは?と感じました。
最終的に夫は妻と二度目の別れを経て前を向いて歩くことを心に決めるのですが、それは別れ際の想いであって、再び居なくなったことを実感するのはこれからです。
しかも、戸建てでしたね。それ相当の思い入れもあるはず…片付いた家を見て彼は何を思うのでしょうか。
前を向くって簡単なことじゃないと私は感じてしまいました。by 匿名希望- 16
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5.0
簡潔に完結、泣けました
生き返るわけではなく、余命ないミズキが3年後の夫に会いに行かせてもらったわけで。
最後のシーンは3年前に、戻ってきた直後の病室。
宝物のネックレスが、まさか3年後の自分からのプレゼントだとは思わない総一郎、買うときにあれ?どこかでと思ったかどうか。
そんなことはどうでもよく、素直に泣けてしまいました。
読みやすかったし、気持ちが入りやすかった。
無駄に長くない作品なのも良いですね。by おずちゃま- 11
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5.0
とても良かった。
余命一月のミズキさんが自分の死後の夫総一郎さんを心配して、死後3年たった未来に一週間だけタイムリープするお話。
ミズキさん、大好きな総一郎さんを残して逝くのはそれはそれは悲しく辛い、そして心残りが多かったことでしょう。
自分の死後の世界を生きる総一郎さんと過ごした一週間は楽しくも切ない時間だったのかなと思うとこちらも胸がつまります。
最後はまた、当たり前だけどお別れになってしまいますが、お互いに前を向けて良かったのだろうな、と思えました。
切ないけれど心温まる作品です。by きらきらあかり- 10
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5.0