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みんなのレビューと感想「嘘をついた私たち」(ネタバレ非表示)(2ページ目)

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  1. 評価:5.000 5.0

    こういう複雑な話を読むのは好きなんですが
    自分はすずみたいになりたかった派でした
    でも主人公の女の子は愛されてて幸せだと思う

    by 匿名希望
    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    ミッキーマウスとチェーンソー

    四人の主人公たちは皆、嘘を抱えて生きている。
    その中には、道義的にというか、社会通念みたいなものの観点から、手痛く非難されるような種類の秘密もある。
    いくら何でもそれはあかんやろ、と。
    彼らに苛立ちや反感を覚える読者もたくさんいるだろうと思う。
    それも、理解できる。
    しかし私は、彼らをどうにも嫌いになれなかった。
    なぜだろう。

    ひとつには、作者のキャラクター作りが由来していると思う。
    「スイートモラトリアム」という作品でもそうだったのだが、この作者は、若者の愚かさや醜さについて、非常に独特な表現をする。
    事実だけを見れば、人間の相当に醜悪な、また残酷な部分を描いているはずなのだが、漫画の中で、それは常に妙な可愛らしさをまとっていて(決して絵柄のせいだけではない)、私は正直、自分がいったい何を読んでいるのかわからなくなった。
    ミッキーマウスがチェーンソーを持って殺戮を行っているような感じである。
    この、奇妙なバランスの上に危うく成り立つような微妙なキャラクターが、この作者の魅力だと思う。

    また、私が、嘘に対してわりに寛容な人間であることも、関係していると思う。
    それは多分に、私自身が嘘吐きであるせいなのだろう。
    ただ、ときどき、思うのだ。
    芸能人なんかの嘘や秘密が暴露されると、これでもかというほど世の中で叩かれるけれど、おいおい、みんな本当にそんなに正直に生きてんのかいな、と。

    まあ、それはいい。

    それはいいとして、何となく、この作者も、人間の嘘に対して寛容な人なのではなかろうか、と思った。
    少なくとも、嘘というものに対して、また、人が愚かであるということに対して、優しさを持って描いているように感じた。

    この漫画の四人は、弱くて、ずるくて、愚かで、醜いけれど、それを作者自身が、懸命に許そうとしているように、あるいは、愛そうとしているように私には見えた。
    それは、自らの作品の中に生きる人間たちへの姿勢として、とても美しいと思った。

    by roka
    • 9
全ての内容:★★★★★ 11 - 12件目/全12件

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