みんなのレビューと感想「うっかり陛下の子を妊娠してしまいました～王妃ベルタの肖像～」（ネタバレ非表示）

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政略結婚もの。こういった話だと序盤に主役2人が惹かれ始めるか、もしくは憎むようになりインパクトがあるが、それがなくてつかみが無いかなと思いました。

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ヒロインとヒーロー、政略結婚でやり取りが淡白です。政略結婚ものはよくあるけど、淡白なところがリアルで甘くない。

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ドタバタした恋愛ものではなくしっかりとした設定のお話ですね。それぞれの思惑と願望と妬みなどすごく繊細に描かれていて読み応えがあります。あっという間に読み終わってしまって寂しいです。

最初の頃ふたりのお互いへの想いがなく、関係が淡白過ぎました。もう少し最初から惹きつけるものがあると良いなあ

恋愛もの、というよりは、生き方や夫婦のあり方を描いた物語だと思いました。恋愛という視点から見ると、マルグリットの立場は切なさが残ります。これからベルタがハロルドとどんな日々を過ごしてゆくのか、気になる静かな余韻を残す作品でした。

王族の血が大事なのか
国が大事なのか…
大妃はかわいそうな女性にも思えますが、
王族って大変だなとも思いました。

面白い！

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タイトルの、うっかり…ではないような？第二妃のベルタは、自分の立ち位置や、情勢などを良く分かっていて賢い。国王も、だんだんと信頼し、距離が縮まっている感じ。第一妃が、うっとおしいのですが、三人の関係は、これからどうなるんでしょうか？

意外と面白い

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国王陛下と妃には子どもができず、世継ぎがどうしても必要で第2妃になったヒロインが妊娠出産したところから話が始まります。
ヒロインの聡明さで国王陛下や周りの人たちが人として成長していくところにストーリーの魅力があります。
題名に『うっかり』と入っているから軽いイメージになりそうですが、人間関係や政治的なやり取りの濃厚なストーリーです。

うっかりではないと

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第二妃として、3日間は寝室をともにしたのだから、うっかりではないと思うのですが、流産を繰り返す第一妃に対して、すぐに王子に恵まれたんですよね。賢いヒロインは、だんだんヒーローと距離が近くなっているけど、なかなかに難しい立場ですね。

タイトルがね・・・

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素直に面白作品。
国の北部側に住む王侯貴族は色素の薄い金髪碧眼で国教は一夫一婦制。
辺境と言われる南部に住む新興のペトラ人は色素の濃い黒髪で一夫多妻制。

容姿も文化も違う２種族が一国に存在していれば、まあ、問題はいろいろありますわな。
青い血が極まっちゃった結果、自分も庶子な国王は国教を捨て、新興ペトラの中でも特に有力なカシャ一族の嫡女、ベルタ・カシャを第２妃として迎い入れるところから物語は始まります。

物語はなかなかに重厚、でも小難しい話よりも人間の感情の機微に重きを置いた作品です。
恋愛要素は薄味。政略結婚ってこんな感じよね、と思わせる現実味があります。

主人公ベルタは聡明です。静観することの重要性をちゃんと理解できている。
人間どうしても、自分のコントロール下に置きたくていろいろ画策しがちですが、状況から動かないことが最善であると理解するとちゃんとそのとおり動かない。これって結構難しいと思うのにちゃんとやれる。
一見流され主人公に見えますが、そういった聡明さを読んでいて感じさせる良作です。

タイトルは小説だと「ベルタの肖像」でサブタイトルが「うっかり・・・」なのにマンガだと逆になっている・・・、今のトレンドに合わせたキャッチーなタイトルにしたんだろうけど、どうなんだろうね。まあ、コメディ路線かと思って読んだ自分が重厚な物語に面白さを感じて全話購入したんだから、釣り効果はあったということなのかな。