新装版 凍りの掌 シベリア抑留記
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あらすじ
小澤昌一は東洋大学予科生。東京・本郷の下宿先で銃後の暮らしの中にいた。戦況が悪化する昭和20年1月末、突然名古屋から父が上京し、直接手渡された臨時召集令状。北満州へ送られた後、上官から停戦命令の通達、すなわち終戦を知らされる。実弾を撃つことなく終わった戦争だったが、その後ソ連領の大地を北に向かわされ、ついにシベリアの荒野へ。待っていたのは粗末な収容所と、地獄のような重労働だった。シベリア抑留の極限状況を生き抜いた著者の父親の実体験をもとに描かれた衝撃作、待望の新装版!
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みんなのレビュー
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シベリア抑留
私の父は外地からの引揚者です。終戦後、工場を風邪で休んだ父は、その日、工場長と若い男の人が、ソ連兵に連れていかれたことを知りました。工場長は結婚したばかりで、抑留された後、病死したそうです。父はすぐに、妻と子を連れ、病気の祖母を背負って、北朝鮮から、南朝鮮まで、歩き、舟に乗り、逃げたそうです。そして、南朝鮮で、引き揚げ船を待って、帰国したそうです。母は終戦日と言いたくないと言っていました。 敗戦日つぶやく母は引揚者
by 山伏- 1
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5.0
戦後も続いていた「戦争」
大まかな知識としては知っていても実感を伴ってとらえることがなかったシベリア抑留。
その凄惨さが描かれており、
思わず最後まで一気に読んでしまいました。
S20.8.15といえば終戦記念日ですが、
抑留者にとってはそれからが、長いシベリアでの戦いの始まりだった訳です。
理不尽で非道な扱い、強制労働、飢えと寒さ、疫病の蔓延など辛酸をなめ尽くされた抑留者の方々に捧げる適当な言葉が見つかりません。
また、終戦したのに故国日本の土を踏めず、シベリアの凍土にてお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。
帰国された方への補償が不充分で遅かった事や、亡くなった方の遺骨の返還が進まない事は大変残念であり、解決されるべきで忘れてはいけない事だと思います。
この作品がもっと世に知られる事を願いますし、
私もシベリア抑留を取り上げたノンフィクションを
もっと読もうと思います。by にょっきにょきにょき- 1
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5.0
全話購入
近代の歴史の中であまり語られることのない話を作品として残してくれた作者。私たちの世代は戦争とは無縁の豊かな社会で生きてきているけどそれが当たり前じゃなかった世代の人間が同じ社会で同じ国で生きているんだということを感じました。劣悪な環境の中で国のために亡くなっていた方の無念なども感じました。すごい作品。
by 短すぎる!!- 2
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5.0
ノンフィクション漫画
作者のお父様の実体験の漫画化ということです。
シベリア抑留については色々な方の体験談を見聴きしてきましたが、この作品もまた大変貴重な真実の物語です。
体験したご本人が記憶の底に封じ込めていたものを聴きだして漫画化されたとか。
買って損はありません。by 匿名希望- 1
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4.0
絵が優しいので厳しい内容の作品でしたが読み進めることができました。
夫の亡き祖父が戦争経験者で戦地であった話は一切話さなかったそうです。。本人が黙るそうです。
そして必ず、戦争なんてするもんじゃない、それだけ言って席を外してしまう。
今も戦争が起きてますが何かを得ることはなく
失うものが多すぎます。by 花嵐- 0
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