MIND ASSASSIN
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あらすじ
【救済者と暗殺者、2つの顔を持つ医師!】精神と記憶を破壊する暗殺者「Mind Assassin」。その力を受け継いだ開業医の奥森かずいは、つらい過去に苦しむ人々を呪縛から解き放っていた。――ある日、恋人を失った少女が刑事に追われて逃げ込んできた。奥森は事情を聞き、恋人との記憶を消したが…。正義と哀しみのサスペンス、第1巻!
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ユーザーレビュー
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覚えていること、忘れること/500本記念
個人的な話だが、ちょうど500本目のレビューである(まあ厳密には削除されたレビューが2本あるのだが)。
少年時代の思い出深い作品として、本作を選んだ。
相手の頭部に手をかざすことで、任意の記憶を消去する能力を持つ医者の話。
当時の少年ジャンプ連載作品の中では完全に異質だったが、当時を思い返してみても、これほど深く心を動かされた漫画というのは他にあまりなかった。
少年漫画らしからぬ細く鋭いタッチ(作者が女性であることを後年になって知った)もさることながら、決定的な異質性は、本作が人の悲しみを描く漫画だった、ということにあったのではないかと思う。
覚えていることも、忘れることも、悲しいことだと私は思う。
何だよ、それじゃ全部悲しいじゃん。
そうなのである。
でもそれを、よりによって少年漫画でやるかね、というのが、本作だった。
そしてまた、忘れられない悲しみを徹底的に描きながら、それでも覚えていることの素晴らしさ、美しさを描いたのも、本作だった。
私たちは日々、膨大な量の情報にさらされながら、意識的に、あるいは無意識的に、これまた膨大な量の記憶を保持したり捨て去ったりしながら生きている。
昔の恋人の香水の香りから、昨日の夕飯のメニューまで。
覚えたいのに消えてゆくログに悩み、忘れたいのに忘れられない記憶に傷つきながら、私たちは生きている。
でも、きっと、あるはずなのだ。
何に代えても覚えていたいことが。
いつか自分が年老いたときに、深いところで胸の内を温めてくれるような、これさえあれば残りの人生を生き抜いてゆけると思えるような、そういう種類の記憶が、私にも、あなたにも。
それを、ありったけの悲しみの中から、そっとすくい上げるような漫画だった。
誰かが言ったそうである。
生きてゆくということは、思い出を作ることなのだ、と。
ならば、この漫画にあったのは、私たちが生きてゆくということ、そのものであったと言っていい。
あと百年もすれば、こんな私の文章など、地球のどこにも残っていないし、誰も覚えてはいないだろう。
それでも生きてゆくということを考えるとき、私はときどき、この漫画のことを思い出す。by roka- 18
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5.0
優しい目の暗殺者
学生時代に読んでいて、懐かしく読み返しました。かずい先生の優しい眼差しと、優しい会話が大好きで、こんな人と話をしてみたいと思っていました。
頭に触れるだけで記憶を操作できる特殊能力の持ち主。ある時は辛い記憶を壊し、ある時は暗殺をし、周りの人を救います。決して「いいこと」と思っていないので、辛い気持ちや辛い記憶をかずい先生自身が背負ってます。そのうえで、周囲にとても優しい眼差しを向ける姿に心奪われました。
辛いことがいっぱいあるけれど、優しい時間もちゃんとある。また、癒してもらいました。by ろくたーん- 0
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4.0
懐かしい
本誌連載の時にハマって読んでいましたが、途中で休載、掲載誌変更になり、中断してました。
かずいに憧れていたし、同じようなピアスをつけていたのも共感してましたw
私には、かずいのような能力はないですけどw
久しぶりに読みふけっています。
デジタル化の割に画素が荒いのが気になるので、星マイナス1です。by kyonpa- 1
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5.0
懐かしく、色あせない
見つけた時に思わず声が出たのははじめてかも。
懐かしいです、内容も覚えていたので当時からかなり何度も読んだ作品なんだろうな。
公衆電話、マッチ、長い三編み。時代を感じますね。でも内容は今読んでも面白いです。こんな先生に出会いたい。by めっちゃコ- 0
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4.0
秀麗な作品
主人公が暗殺者でジャンプときたらアクション系を浮かべそうですが、心情や内面を重視した作りで非常に好感を持てました。一度打ち切りになりますが、地味に週刊以外の掲載から4巻が出た時は本当に嬉しかったものです。センスを感じるタッチと作風は少し時代に早すぎたのかも。
by 匿名希望- 0
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5.0