4.0
お互いの想いが叶う旅!
典型的なラブストーリーに、身代わりというスリルをプラス。ヒーローの下心もあり、何年もの想いが通じる。ヒロインの控えめな態度が可愛いくて好感持てる作品です!
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典型的なラブストーリーに、身代わりというスリルをプラス。ヒーローの下心もあり、何年もの想いが通じる。ヒロインの控えめな態度が可愛いくて好感持てる作品です!
なんだかんだずっとお互い好きだったにしては長すぎるような気がする、ここまでくるのに…
男らしく早く伝えてほしかったな!
ヒロイン清華には、大学時代から9年間片思いの人がいる。御曹司で人目を引く容姿、分け隔てなく親切で優しい拓哉とは、ゼミもサークルも一緒で仲の良い友人同士だ。
拓哉が「友人としか見ていない女性に、性的対象として言い寄られるのは気持ち悪い」と言っているのを聞いてから、なおさら恋心を封印してきた。
リストラを告げられた日に、拓哉から政略結婚の相手の身代わりとして、一緒に新婚旅行に行ってくれないかと相談される。
旅先のオーストリアで、拓哉は何としても清華を口説き落とし、結婚を承諾させたいと思っていた。彼もまた清華にずっと恋をしていたのだ。
酔った勢いで結ばれた2人が、オーストリアそしてエストニアへと旅する中で、互いの気持ちを確かめ合い、結婚の意思を固める。
そして政略結婚による事業提携を計画していた父親を説き伏せ結婚。2人で訪れた南の島で静かに永遠の愛を誓う。
9年間も片思いだったのに、いきなり旅先で結ばれてしまう点は、慎重な2人の性格から考えると安直な展開になっていると思うが、王道のラブストーリーである。
父親が貧乏学生時代に、女優の卵で令嬢であった母親と駆け落ちした事実を挙げて、結婚の承諾を得るところは面白かった。
清廉潔白な拓哉も間違いなく、有能な経営者である父親のDNAを引いた策士だと匂わせている。特筆すべきは、風景描写が秀逸で、本当に旅をしている気になる。
これは最初から最後までキュンキュンなラブストーリーでしたね。
後半の彼目線のストーリーがあったのでさらに内容が濃くなった感じです。ほんとにお互い思い合ってたんだなって分かります!