【ネタバレあり】鬼門街のレビューと感想

最初に読み始めた時は鬼を退治していく話かと思っていましたが、鬼の方が物事の本質を理解しており、人間こそが鬼以上に恐ろしい存在だと思わずにいられなくなる展開が多々ありました。鬼に魂を売った者同士だけが鬼達の存在を視認できるなど、あの伝説の漫画「デスノート」を彷彿とさせる設定があり、そういった部分も物語の面白さを際立たせていて、どんどんハマっていく作品です。

考えさせられるエピソードが次々に

多くの鬼憑き人間が暮らしている(鬼は一般の人には見えない)街で、鬼憑きの一人である主人公が、その力を借りて母を殺した仇を探すストーリー。
物語の随所で社会の問題や人の悪意が語られ、現実にも起きているであろう痛ましい事件が次々に起きます。辛くしんどい描写が多々あり、暴力的な描写や目を覆いたくなるような性描写もあるので、読み進めるにはそれなりのメンタルが必要かも知れません。

しかしながら、ただただ邪悪な内容が続くわけではなく、人の心の温かさや確かな正義も存在します。主人公をはじめ主要登場人物たちに備わった個性や魅力には、その先のストーリーを読ませる希望のようなものを感じます。
主人公に憑いている鬼もまたしかり、最期には主人公を地獄に引きずり込む存在であるはずなのに、なぜかどこかユーモラスで、憎めない。そしてたまたまこの鬼が位の高い鬼であり、他の人間に憑いている鬼よりも強く頭も良いことから、主人公が助けられる場面が多くあるのもまた物語の上で面白いアクセントになっていると感じました。

大抵の鬼憑きが鬼の強大な力を悪事に使っているのに対し、主人公は善き事にそれを使おうとします。ストーリーの中で、そこが最も大きなポイントだと感じます。

また、この漫画の設定を自分に置き換えて考えてみると興味深かったです。
まず瀕死の場面で、私はきっと鬼の力を借りて生き返ること(次に死ぬ時には地獄行き確定)を選ばないだろうなと思いました。その先に地獄が待つということは、鬼の力をどんな形で使うのであれそれをするべきではないんだなと。

気になります

まだ鬼が出てきてないんですが、どう登場するのか楽しみです！すぐ次読みたくなります。絵がちょっと怖いです。

世界が平和になって地獄に落ちる人が減って天国が飽和状態になったからバランスを調整するために、鬼が力を貸す？のと交換条件に死んだら地獄行きになる契約を人間に持ちかける。という設定がもう救いがないな～って思えて、悲惨な内容の中に人の強さや優しさが表現されていても虚しく感じてしまいました。漫画は上手いので引き込まれますが、ふとしたときにこの作者が一番伝えたいことってなんだろうという疑問が頭をもたげてきます。どこに着地するのか、最後まで読んでみたい作品です。

暴力的なシーンも多く時々目をそむけてしまいながらも読了しました。ストーリーはしっかりしていて読みごたえは十分あったと思います。恐いはずの鬼にもそれぞれ個性があってどんどん愛着がわいてきました。

一気に読みました

1日で全部読んでしまいました。世の中こんな極悪人ばっかじゃないだろうと突っ込みつつも、どんどん成敗して仲間も増えていくのでワクワクします。

つらくなることも。

理不尽に暴力を受けるこどもや大人が描かれて、読んでいて辛くなることもありますが、だからこそ正義感あふれるマサトを応援したくなります。でも、突然場面が変わって登場人物やストーリーが、わからなくなることがあります。それでも、作者さんから、何か大事なメッセージがある気がして読み進めています。

私には、どんな鬼が。

古からある設定ではありますが面白い！私にも欲しい！と思わされます。主人公は辛い過去を背負いなが鬼と奇妙な関係性で真実を探していきます。

読みやすい

章の終わりもドキドキして早く次を読みたくなる内容でした。主人公が流石に強すぎない？物語の進行の上でそうなるのはわかるけどもうちょい弱体化は言ってもいいと思う。

とてもおもしろいです。
鬼に魂を売るという設定ですが、ありそうで今までにあまり見たことのない漫画でした。
続きが気になります。