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自分を好きになる為の化粧
自分のコンプレックスを隠す為に化粧を施す人が大半だと思います。
主人公は高校生の時、クラスメイトにアイプチを教えてもらった事がきっかけ。
化粧をする事で変身していく自分が好きになります。
ただ、悲しい事に周りの反応はイマイチ。
同性からは化粧が濃すぎる女性を意味するマリー・アントワネットを略し『マリー様』と、呼ばれてしまいます。
異性からは化粧が濃くて『隙がない女性』として扱われ、婚活も難航しています。
読んでいてショックだったのは彼氏の家に初めて泊まった夜。
お風呂から上がったら、スッピンを見た彼氏がドン引きして破局。
主人公は周囲にはのほほんとした表情でやり過ごしますが、本心は絶対に傷ついていると思います。
美しさは魅力の一つではなく、生きて行く為の強味だと思います。
例外無く人は見た目で判断されてしまう。
他人の評価を受け入れて、大衆に流されて、自分の存在が薄くなっても仲間を求めるのか?
丁寧に化粧を施し、濃い人生を生きるのか?
主人公にはどちらも自由に楽しめる賢い女性でいてほしいです。
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