空が灰色だから

あらすじ

10代女子を中心に、様々な人間のうまくいかない日常を描くオムニバス短編集。説明不能の“心がざわつく”思春期コミック誕生。

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ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    ざわつく心の空の色

    説明不能の「心がざわつく」思春期コミック、というのが売り文句だが、このコピーは完璧だと思う。

    漫画の表現として、圧倒的に斬新だ。
    この唯一無二ぶりは、突出している。
    本作と似ている漫画を読んだことがない。
    というか、きっと、無理なのだ。
    例えば、「ドラゴンボール」や「スラムダンク」や「ジョジョの奇妙な冒険」を真似することは出来ても(そのクオリティーは別にして)、この漫画を真似することは、多分、出来ない。
    それほどまでに、突き抜けたオリジナリティーである。

    そして本作は、おそらく私が読んだ全ての漫画の中で、最も説明が困難な作品でもある。
    「どんな漫画なのか」と問われても、私は、答えられない。
    また、「読んでどんな気持ちになったか」と問われても、答えられない。

    悲しみとも、苛立ちとも、怒りとも、切なさとも、歯がゆさとも、違う気がする。
    それでいて、その全てがあるような気もする。
    敢えて言うなら、まさに「心がざわつく」ということになるかと思う。

    もしかしたらそのざわつきは、決して言葉に出来ない想いに囚われながら我々が過ごした、思春期という時代そのものの影なのかもしれない。
    私たちがこの作品の中に見るのは、かつて自らが抱いていた、名前も行き場もない、若い想いの欠片なのかもしれない。
    そういう意味では、これほど克明に「あの時代」を描いた漫画というのは、他にないのではないかと思う。

    そういえば、「あの頃」に私たちが眺めていた心の空は、白にも黒にも染まらないまま、何となく、灰色だったような気がする。

    by roka
    • 6
  2. 評価:5.000 5.0

    心にひっかかる話ばかり

    他の方のレビューにもありましたが、読み終えたあとに読み手が何を思えばいいのかわからない、という感じで物語が進んでいくなあと思いました。かと言って、つまらないわけではなく、一つ一つの話にはらはらさせられる、というか、よくあるスリルとかホラーのハラハラではなく、こちらがじーっと物陰から登場人物を覗き見ているにも関わらず、誰にも何もできないような孤独感とスピーディーで潔いキャラクターたちの行動力の清涼感の間で、読み手が浮遊していることへの気まずさみたいなものがずっとありました。でも、それもすごくいい刺激になっていて、読むたびに心に何か引っかかるというか、登場人物のモノローグがあまりなく、一方的に心理描写がなされていることもおおいので、読んだ後に面食らうと言いますか、不思議な話だなあと思わされます。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    信じていたを購読

    ネタバレ レビューを表示する

    話題になってたのを思い出して購読。主人公目線で見ちゃうとうわあってなるけど男の子目線になってみると主人公の言葉が本当につらい。正直裏で誰が何言ってるかなんて分からないから表向きであってま自分に優しくしてくれた人に惹かれるのは分かってしまうところもある。。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    日常のゆるめのほっこりする話から、ドン底に叩き落とされるような重~い話との落差が凄すぎてしばらく凹みます…
    表紙が可愛くて騙されて読んでしまいましたが、良い意味でちょっと後悔する作品!

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    短編集なので手軽

    少ないポイントで満足できるお話です。絵柄に似合わずぞくぞくする内容で、やはり経験豊富な大人におすすめしたい。

    • 0

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