ノマノマさんの投稿一覧

レビュアーランキング 68109位

作品レビュー
投稿 17件 / いいね獲得 6件
話コメント
投稿 0件 / いいね獲得 0件
評価5 レビュー 12件
評価4 レビュー 4件
評価3 レビュー 1件
評価2 レビュー 0件
評価1 レビュー 0件
  • お役立ち順
  • 全ての内容
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる

1 - 10件目/全14件

  1. 評価:5.000 5.0

    何層にも現れる

    ネタバレ レビューを表示する

    まずびっくりしたのは父の語りで明らかにされる映画の母と、現実の母のギャップ。ここらへんから読者が見せられているものは本物(優太一人の思い込みではない、普遍的で確かな現実)なのかが一気に疑わしくなり、同時に、当たり前の話かもしれないが、「映画」とは現実なのかフィクションなのか、映画とは何なのかが怪しくなりだす。しかし、そこから描き出される「人がどのように死者を思い出すか」ということは生きている我々が決められるということと、どのように母そして絵梨を思い出したいかという優太の気持ちであり、人の生き様や印象が何層も多角的に立ち現れてくる。それと相対して一面的に描かれるのが、この漫画の絵であり、一貫して映画のフィルム越しのような画角で、それが何が現実なのかフィクションなのかをまたわからなくする。しかし、人の像や性格、生き様死に様も映像や言葉などの媒体を使って説明する際には、いつも個々人が捉えた主観的な形とならざるを得ず、他人から見ればそれらは幻想に近い「フィクション」なのかもしれない。私たちのフィクションと現実には二分できない、何層にも重なる人生の深みをスピーディーかつ膨大な優太の人生をかけて切り取った作品であった。

    • 5
  2. 評価:5.000 5.0

    ナツ、、、

    ネタバレ レビューを表示する

    鬱漫画と聞いてやってきましたが、、、これは、、、読み終わったあと「ナツ、、、」としか言えないですね。阿部さんの漫画は最後まで全てを見せない、分かりやすく謎解きしてくれる生優しい作品ではないので、結局最後のところまでナツの自閉的で独りよがりな思い込みが間違っているのか、旭たちがナツをどう思っているかはわかりませんので、それがいい意味でリアルでしんどかったです。でも、人間やっぱり自分の思う相手しか見えてこないし、ちーちゃんは足りないかもしれないけど、いつも幸せそうで、それが羨ましくなるような妬ましくなるような、なんだか寂しい終わりでした。さすがでした。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    心にひっかかる話ばかり

    他の方のレビューにもありましたが、読み終えたあとに読み手が何を思えばいいのかわからない、という感じで物語が進んでいくなあと思いました。かと言って、つまらないわけではなく、一つ一つの話にはらはらさせられる、というか、よくあるスリルとかホラーのハラハラではなく、こちらがじーっと物陰から登場人物を覗き見ているにも関わらず、誰にも何もできないような孤独感とスピーディーで潔いキャラクターたちの行動力の清涼感の間で、読み手が浮遊していることへの気まずさみたいなものがずっとありました。でも、それもすごくいい刺激になっていて、読むたびに心に何か引っかかるというか、登場人物のモノローグがあまりなく、一方的に心理描写がなされていることもおおいので、読んだ後に面食らうと言いますか、不思議な話だなあと思わされます。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    拳でしか分かり合えない友情

    今の10代、20代は親や祖父母世代に比べて、小中学生時代に拳を使った喧嘩をしていない人が多い。もちろん暴力やいじめはいけないことだけれど、流儀を通した拳同士のぶつけ合いによって彼らはお互いを知り、自分を知ることができていて、そこには特殊な一つのコミュニケーションが生まれている。そこには現実離れした喧嘩の強さやタイムリープものという設定を超えて、痛みを伴って、まさに拳でしか分かり合えない友情の熱とリアリティが生まれているからこそ、読者は引き込まれるのだと思うし、まともに喧嘩をしたことがない私は彼らの真っ直ぐな拳のやりとりによる友情に妙な憧れというか、かっこよさを感じる。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    普段から考えてしまう

    読み進めるうちに「じゃあ、フォスは一体どうすればいい/よかったの?」と普段から自問してしまうような、読んでて文字通り体がバラバラに割れてしまうような喪失感を強く感じる展開続きでした。アニメと並行して見ることで登場人物の区別がつくようになったので、絵は多少難しい綺麗な絵なのかなと思いましたが、逆にそれも作品の難解さと繊細な宝石表現しているみたいでいいですね。続きが気になります。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    おいおいおい!

    ネタバレ レビューを表示する

    途中までは「記憶戻ったらどうなるんだろー」くらいに、呑気に読み進めてましたし、「あーちゃん彼女、いくらなんでも妹のしーちゃんに嫉妬とかw考えすぎw」って思ってましたが、記憶戻る戻らないあたりから「そういうことやったんかい!!」っていう驚きと共に、しーちゃんの闇(実の兄への恋心)が溢れ出てくる辺りは、記憶がなかった期間の思い出と対照的なまでに明るい開との関係と相まって、もう読むのがしんどくて泣きそうになりました。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    一筋縄ではいかない、、、

    まだ完結していない作品なのでなんとも言えませんが、登場人物たちが互いに互いどう受け入れていくのか理解し合うまでに時間と労力が莫大にかかるだろうなあという、読んでていい意味で気分が重くなるような作品だと思います。でも、そこが逆にリアルで、一筋縄ではいかない面白さと後戻りできない家族の怖さなのかなと考えさせられました。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    独特な二人(一人と一匹)の関係性

    pixivで読んで、続きが気になって読まさせてもらいました。サイコパス主人公×ピュア展開かと思ったら、そうでもないような、、、でも、やっぱりそうなのか、、、ぐるぐるしながら読み進めていましたが、ちゃんと完結されたみたいで良かったですし、終わり方も素敵でした。ありがとうございました。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    ドラマから知りました!

    数年前のドラマでこの作品を知りましたが、漫画は漫画で一話ずつ楽しませてもらいました。
    男のためのオシャレか、自分磨きのためのオシャレか、私自身も考えさせられる話でしたが、たかが見た目、たかがファッションじゃない女の自分を問い続ける主人公たちの生き方が美しいと思いました。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    爽やかな毒薬

    晴れた真昼間、隅田川の近くで一見モブだと思ってた普通の高校生が通りすがり、拗らせた自意識とぶつけようのない愛で脇腹ぶっ刺してきた、、、え、何これ、、、みたいな漫画でした。タイトルも最高で、大好きです。読了後、最果タヒさんとまほぴさんを脳裏に思い出します。

    • 0
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全14件

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています