さよなら絵梨
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あらすじ
私が死ぬまでを撮ってほしい――病の母の願いで始まった優太の映画制作。母の死後、自殺しようとした優太は謎の美少女・絵梨と出会う。2人は共同で映画を作り始めるが、絵梨はある秘密を抱えていた…。現実と創作が交錯しエクスプローションする、映画に懸けた青春物語!!
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みんなのレビュー
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10話分の情報量とは思えない作品
好みは分かれると思うが個人的には最高だった。
読み手によって解釈が異なる作品だと思う。
どこまでが実際に起こった出来事で、どこからが作られた脚本、演出だったのか。
まるで叙述トリックの小説を読んでいるときのような想像力をまさか漫画で掻き立てられるとは思わなかった。
わずか10話の中に、文章も少ないのによくここまで情報を詰め込めたものだと、感心した。
漫画の新たな楽しみを教えてもらえた気がする。
是非、他の方にも読んでもらいたいと思い初の投稿。by Yoshicambo- 6
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5.0
何層にも現れる
まずびっくりしたのは父の語りで明らかにされる映画の母と、現実の母のギャップ。ここらへんから読者が見せられているものは本物(優太一人の思い込みではない、普遍的で確かな現実)なのかが一気に疑わしくなり、同時に、当たり前の話かもしれないが、「映画」とは現実なのかフィクションなのか、映画とは何なのかが怪しくなりだす。しかし、そこから描き出される「人がどのように死者を思い出すか」ということは生きている我々が決められるということと、どのように母そして絵梨を思い出したいかという優太の気持ちであり、人の生き様や印象が何層も多角的に立ち現れてくる。それと相対して一面的に描かれるのが、この漫画の絵であり、一貫して映画のフィルム越しのような画角で、それが何が現実なのかフィクションなのかをまたわからなくする。しかし、人の像や性格、生き様死に様も映像や言葉などの媒体を使って説明する際には、いつも個々人が捉えた主観的な形とならざるを得ず、他人から見ればそれらは幻想に近い「フィクション」なのかもしれない。私たちのフィクションと現実には二分できない、何層にも重なる人生の深みをスピーディーかつ膨大な優太の人生をかけて切り取った作品であった。
by ノマノマ- 5
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5.0
映画を読む先の読者への挑戦状的感覚
まずこの漫画を正確に表現する方法を私は知らないし、私が今読み終わったものを漫画と表現して良いかも怪しい。
現実で起きている世界と映画の世界の分岐が不透明なまま一度目を読み終え、二回目はラストを意識しながら、この漫画の伝えたかった意図を咀嚼しながら読んだ結果、無性にコメントを残したくなる。
いや、このコメントすらもう一度読んだら解釈は変わるし、ラストシーンは映画のワンシーンという解釈すら怪しい。現実のファンタジー的世界を漫画という媒体でオチとしたと言えんこともない。
ただ夢中にページをめくり、推測と理解の咀嚼を繰り返し、自分なりのタツキ先生の読者への挑戦状に対して真摯に向き合っていきたいと思います。
これほどまでに表現方法に迷う漫画は初めて。
取り敢えず一つ言えること。星5で。by Y su K- 3
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5.0
映画を見終わった気分
マンガなのに映画を観たくらい、胸いっぱい、お腹いっぱいになる作品でした。視点がほとんど常に主人公で構成されているけども、全然飽きがこない。映画ってそもそも編集(あたりまえだけど)されたもので、削ぎ落としていった先に美しいもの、またはおどろおどろしくても制作者が見せたいものが形になったものなんだなと、考えさせられました。時折別アングルから現実を挟み込んできて、でも、それすらももしや...と思わせる、画面越しとの切替がとても秀逸でした。
by ちっちきちーのすけ- 2
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5.0
壮大なスケールに引き込まれる
たったの10話なのに
長編を読んだ後のように余韻に浸っています。
テンポも良くてサクサク読めるのに
この壮大なスケールって……?
脳が混乱状態です。
現実なのか映画なのか妄想なのか
曖昧なシーンで
置いていかれないように思考を巡らせる…
そしてより一層
物語の世界観に引き込まれていく。
こんなに魅力的で読者を惹きつける作品を10話で描かれるなんて藤本タツキ先生は最強で最高です。by Y.Sank- 1
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