5.0
最後までドキドキ
会社内で上司 廣瀬さんと体の関係1年の杏子。更に新入社員で配属されてきたイケメン近藤君。
次第に三角関係になるけど、奥手の杏子は純粋に2人の間でどんどん翻弄されていくけど、読み進めても読み進めても私は最後までどっちに決まるのか想像がつかなかった。
近藤くんは入社前のセミナーから杏子に一目惚れで、時折り一途にストレートに杏子にそれを表現する。それを廣瀬さんも気づくものの、自分の態度はそれでもハッキリしない。
どう見ても好き全開に見えるのに、本人は常にブレーキ。
廣瀬さんみたいな人は世間にも多いと思うけど、廣瀬さんの場合は自分はバツイチだからとか理由つけてラインを引いてる。バツはそんなに枷になるのかな?素直になれないダメな大人が続く。
一方で近藤くんはそんな柵(シガラミ)はないからストレートにぶつかってくる。しかも振り向かせたいからグイグイくる。
年齢や状況でも同じ女性への向き合い方は当たり前だけど違う。結局気楽に過ごせる近藤くんを選んだものの…。
しかもラブラブ恋人の毎日なのに、なぜかそれでも…?
人間の芯って定まってしまうと真ん中はそうそう変わらないよねー。それに気づいてしまったらもうどうにもならないね。今までのそんなこんなもそれに気づくためのルートだったんだろな。近藤くんが現れなければ、リゾート視察のあの写真がなければ、廣瀬さんの海外赴任がなければ、とかは最後のあの決断のための必然なんだろう。
この遠回りはより深めたんだろな。「あの時気持ち伝えてたら。」なんて後悔を振り返るシーンがあるけど、出会ってすぐに結ばれてるよりは、お互いが絶対的存在になったんだろと思う。
最後の廣瀬さんの甘々はそれまでとの変わりっぷりに、いい意味でヤバかった。絵もとてもキュートでよかったです!
- 0