ぼぎわんが、来る

あらすじ

幼少期に亡き祖父が恐れていた化け物“ぼぎわん”と邂逅した田原秀樹。 社会人となり、家庭を持った彼のもとに姿なき訪問者が……。 腕を失う後輩、自宅で起こる怪異、見えない恐怖が迫ったとき、彼がすがりついたのは――。 話題騒然のノンストップ・ホラー、第1巻!

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  2. 011話 コメント1
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  3. 012話 コメント1
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みんなのレビュー

  1. 評価:4.000 4.0

    ホラーの二重奏

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    土着系、民族系のホラーで、小説が原作(未読)。
    個人的には好きなジャンルで、軽度な(よく言えばポップな)民俗学のバックグラウンドで味をつけた「ぼぎわん」の存在感はなかなか面白かった。

    題材は目新しいものではないが、本作の見せ場は構成の妙で、原作がホラー大賞を受賞したのも、おそらくこの構成力が評価されたのが一因かと思われる。
    三部構成で、第一部が夫、第二部が妻、第三部が事件を追う記者の視点から、それぞれ綴られる。

    私は、第一部から第二部への切り替えの見事さに感心した。
    第一部を読むと、語り手の夫は普通のサラリーマンで、妻と子どもを守るために怪異に立ち向かうオーソドックスな主人公として映るのだが、まずこの夫が、第一部のラストで死ぬ。
    そして第二部では、その夫が、妻から見れば、実は半ば死んでほしいくらいに疎ましい男だったことが明らかになる。
    この描写が、凄い。
    何が凄いって、夫が実は不倫をしていたとか、とんでもない過去の秘密があったとか、そういうことは一切なく、ただ単に、夫が見ている世界と妻が見ている世界が全く違った、という描き方をしている点である。
    現実とは多くの場合、こうなのだろう。
    主観と客観のズレ、というか、誰かの主観と誰かの主観のズレ。
    「寄生獣」の中で、ミギーが「仮に魂を入れ替えることが出来たなら、全く違う世界が見えるはずだ」という意味のことを言っていたが、私たちはそういうズレの中に生きており、そのズレが許容量を超えて乖離したとき、例えば夫婦関係が破綻したりする。
    それに気づかないのはだいたい男の方で、本作も然りである。
    本作はいわゆる「人怖」のホラーではないが、「ぼぎわん」という怪異の恐怖と、人間関係にまつわる人の愚かさという一種の恐怖が二重奏となって、とても興味深かった。

    ところが、問題は第三部である。
    「ぼぎわん」という正体不明の怪異を描く第一部。
    オカルトの恐怖に人間関係の恐怖を重ねつつ、謎解きが進む第二部。
    そして第三部は、雑に言うと、霊能バトル漫画に近い、イメージ的には。
    どうしてこうなったんだろう、と私は首を捻ったが、もしかしたら作者が本当にやりたかったのはこれなのかもしれない。
    だとしたらしょうがない。
    しかし、私はこのジャンル変更みたいな展開にどうにも乗っかれず、第二部までが楽しかっただけに、ちょっと残念だった。

    by roka
    • 5
  2. 評価:5.000 5.0

    最後まで読んで良かったです。

    ネタバレ レビューを表示する

    1巻は夫目線、2巻は妻目線の構成はとても面白かったです。
    夫婦の気持ちのすれ違いというか感覚の違いがリアルで、、
    ホラー要素でしたら知恵をつけた ぼぎわん からの電話のシーンがいちばん怖かったです。
    3巻は今までの謎解き要素と、まとめのような感じでしたが、姉の登場とチサちゃんとマコトの信頼関係に涙しました。
    最後はホラーならではの恐怖感を引きづる締め方で、ホラー漫画としてかなり完成度高いのではないでしょうか。
    おすすめします。

    • 1
  3. 評価:4.000 4.0

    映画も良かったけど

    ネタバレ レビューを表示する

    映画を先に観ました。映画が面白かったという方なら、是非ともコミック版オススメです。
    映画ではあまり詳しく描かれていなかった「ぼぎわん」自体について語られており、映画で若干消化不良だった部分がスッキリしました。ホラーとしての怖さは、映画よりコミックのが怖いかなー。
    一部と二部で明らかになる旦那のエセイクメンっぷり、映画でもウザかったけどコミック版もウザいわあwまだクライマックスの霊能者レイドバトル(違うかw)まで読み進んでませんが、ゆっくり最後まで読み進めようと思います。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    雰囲気が既に怖い

    映画・小説共に気になっていたのですが、漫画もあると聞いて、こちらを先に読んでみてます。
    絵とお話の内容がとても合っていって、
    手描き原稿(なのかな?)のざらっとした感じがゾクゾクする怖さを更に引き立たせている感じがします。
    ホラー好きなら読んで損なしでしょう。
    少しずつですが、読了したいと思います。

    by 匿名希望
    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    怖すぎる…

    得体がしれなくてめちゃくちゃ怖いです…
    登場人物の背景も色々あって、ホラー部分だけでないところも興味深く読みました。ちょいちょい、生きてる人間、こえぇ…となる部分もありつつ。
    個人的ツボは、お姉さん。かっこよすぎ。スピンオフでお姉さんの今までを一冊にしてほしい。

    • 0

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