メイコの遊び場

あらすじ

学校に通ったことがないメイコはいろんなことをよく知りません。だけど最近は昼間にいろんな遊びを教えてもらっています。夜はお父ちゃんに頼まれて、知らないおじさんを〝壊す〟仕事をしています。左目の眼帯を外して……。1973年の大阪を舞台に、眼帯少女が男を壊して壊しまくる残虐エンタテインメント!!

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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    あとがき端折ってる?

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    あとがきや作者のコメントが端折られてます。ちゃんと載せてください。

    無知で無垢な美少女メイコちゃんが大好きです。
    前半は、メイコちゃんが無双する話。きっと、この辺が好きな読者は、後半離れてしまい打ち切りに繋がってしまったのでしょうか?
    後半のメイコちゃんは、善悪を知り、喜怒哀楽を覚え、成長します。
    メイコちゃんの日常を描くだけで、押し付けがましい教訓は特にないので、逆に深読みしたくなります。
    一番考えたのは、無惨な最後を遂げたお父ちゃん。お父ちゃんも特殊能力持っていたので、メイコちゃんと血縁関係はあったんでしょうね。「お前にばかり辛い思いをさせて」って謝ってたけど、本当だよ。せめて自分も働け。あの無惨な死は、そういうツケが回ったんでしょうか。今後のメイコちゃんの足枷になりそうだから、あれで良かったのでしょうか。

    時代背景がリアルに感じられて、メイコちゃんもどこかに居そうな気がします。
    もう無知じゃないメイコちゃんが、どこかで元気に過ごしてくれていたらと思ってしまいます。

    by 匿名希望
    • 5
  2. 評価:4.000 4.0

    錦のように、鳥のように

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    ざっくり言うと、感情と日常生活に関する知識が欠落した超能力少女が、殺し屋をさせられている、という話。
    主人公の少女は自らの左目(普段は眼帯で隠している)を見た相手を精神世界みたいなところに引きずり込む能力を持ち、その世界において無敵である(映画「エルム街の悪夢」とか、ジョジョ第3部の「デス13」みたいな感じをイメージしてもらえるといいかと思う)。

    舞台は1970年代で、話は毎回、主人公が他の子どもたちと昭和の遊びに興じる前半と、精神世界において残酷にターゲットを葬る後半に分かれている(殺し方には、主人公が前半で学んだ遊びの方法が反映されている)。
    正直、読み始めたときはいささか退屈だった。
    ほのぼのとした前半と、シュールで悪夢的な後半のギャップが魅力のひとつなのだが、「それだけでしょ」と思ったのだった。

    だが、読み進めるうちに、印象が変わった。
    登場人物たちが皆、何かしら痛みを背負っていて、その真摯な描き方に優しさを感じた。
    それは、家庭環境の問題であったり、差別の問題であったりするのだが、ここで重要になってくるのが、時代性である。
    1970年代という時代・社会を生きていた人々の、ともすれば現代の我々からは縁遠い種類の傷が、妙にひりひりと刺さる。
    その時代性、そして普遍性の価値。
    私は昔ブルース・スプリングスティーンが好きで、今でもときどき聴くのだけれど、傷ついた人々に静かに寄り添うこの漫画の立ち位置は、何だかブルース・スプリングスティーンの歌を思い起こさせた。

    ちょっと残念だったのは、おそらく打ち切りで、ラストが駆け足になってしまったことだ。
    ただ、そんな中でも、決して雑にならない終幕と、何よりも、おそらく作者がこの漫画の中で一番描きたかったのであろう台詞、「私の心は私のものよ」という主人公の台詞には、シンプルだけれど、やはりグッときた。

    ぼろは着てても心は錦、なんて言葉がある。
    その言葉の是非はともかく、どれほど困難な世界において、どれほど過酷に生きているのであれ、心だけは、自由であることが出来る。
    だから、心は素晴らしいのだ。
    私はそう思うから、この漫画を全面的に支持する。

    by roka
    • 4
  3. 評価:5.000 5.0

    上手い。面白い。

    現実と非現実が上手く融合して、話に入り込めます。
    子供時代の距離感や感覚も上手く表現され、ホラーも遊びも人間模様も全部楽しめます。
    岡田さんの作品は絵も話も完成度が高く、世界観も大好きです。

    ラストは駆け足になり、もっと色々描きたかったのだとあとがきからも推測できますが、それでもページ目一杯使って、うまくまとめられている作品だと思います。

    もっと色んな人に読んでもらいたい、イチオシの作家さんです。

    • 2
  4. 評価:4.000 4.0

    ネタバレ レビューを表示する

    不思議な世界観で吸い込まれます。ヤクザ同士の抗争に利用されたメイコちゃんは自分の世界に引き込めば無敵の女の子。感情もなく仕事?をこなしていきますが、同世代の友達が出来たことで心境に少しずつ変化が…。人の心と触れ合うことで感情が芽生えてきますが、それは能力の弊害にもなってしまうのでした。数奇な人生を歩むメイコちゃんの無表情だけど時折見せる可愛らしい仕草が好きです。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    一番お得だと思います

    こんなに、面白くて、深くて、残酷で切ない漫画がこのポイントで
    読めるなんて、嬉しいです。でも
    メイコちゃんを手元に置いておきたいので紙書籍を購入したいです。
    始めと、最後では、ギャップがありますが、全て繋がれていて、私には
    この上なく美しいラストでした。

    • 1

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