セトウツミ

あらすじ

「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」。 まったりゆったりしゃべるだけ。関西の男子高校生、瀬戸と内海のクールでナナメでシニカルな放課後トーク7編。

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ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    ものすごく楽しくて、あり得ないほど美しい

    大人になってからこれほど漫画で笑ったことはなかったし、これほど新刊を待ち望んで日々を過ごしたこともなかった。
    本当に、素晴らしい作品だった。

    まず、「これ」を漫画にした才覚に脱帽する。
    基本的には二人の高校生が河原でだべっているだけという、「こんなの漫画になるのかよ」という題材だが、圧倒的な会話のセンスと、卓越した「間」の表現が、見事に作品を成立させている。
    読んでいるうちに、「こんな漫画ありかよ」という最初の感想は、「これは漫画だから出来たことなのかもしれない」という思いに変わった。
    そういう意味では、およそ漫画らしくない場所から始まって、実に漫画らしい地点に到達した、稀有な作品だと思う。

    私は、毎回げらげら笑いながら、この漫画が終わってしまうことを、どこかで恐れていた。
    青春時代を謳歌する若者が、心のどこかでは、いつかそれが終わることを恐れるみたいに。
    彼らが、「いつまでもこれが続くといいのにな」と思いながら、そして、本当はそれがあり得ないと知りながら、日々を生きるみたいに。

    私は、セトのことが、ウツミのことが、ただただ大好きで、彼らに会えなくなってしまうのが、たまらなく寂しかった。

    けれど、やはり、終わった。
    青春というひとつの時代にも、いつか終わりが来るように。
    ただ、その終わり方というのは、私のあらゆる想像を超えて、それまでこの漫画が積み上げてきたものをある意味で壮大に裏切りながら、これ以外ではきっと駄目だったんだ、と感じさせるような、ものすごく斬新で、あり得ないほど鮮烈なものだった。
    私は、これほど美しい漫画の終わらせ方を、ほとんど知らない。

    私の青春は遥か昔に終わり、この漫画もやはり終わり、けれど、ふと懐かしくなってページをめくれば、漫画の中で、セトとウツミは、いつまでも青春なのだった。
    だから、漫画というのは素晴らしくて、でも、そんなの、ちょっと、ずるいと思った。

    by roka
    • 33
  2. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    男子高校生がただただ川辺で話をする話…特になんの進展もない話…なのにいつまでも読んでいたくなる、そんな作品。終始そんなテイストのお話だと満足しながら読んでいると、最後の最後に実はそうではないことが分かり、そして最初からもう一度読み返したくなる。セトウツミは、最後まで読んで初めて完結する作品。久々にはまった漫画です。伏線が色んなところに張られており、最後にきちんと回収されるところもいい。

    by 匿名希望
    • 11
  3. 評価:5.000 5.0

    大人が爆笑する

    大人になってから吹き出すほど笑った漫画は初めてで、
    もうほんと会話だけでも十分楽しめました。

    それでいて
    時折心配になったり感動したり、、

    自分もこの漫画の中に居るかのような身近な感覚と親しみを覚えました。
    何だかこっちまで青春してるような錯覚さえあります。

    最後まで読みましたが、
    読み終えてみて
    自分も昔の大切な友達に会いたいなと
    思える暖かいストーリーでした。

    by 匿名希望
    • 4
  4. 評価:5.000 5.0

    夜中にこっそり読みたい

    以前、映画の方を観た記憶が有り、「確か面白かったなぁ」と無料分があったのでチラッと読んでしまいました。なんか「青春」を代表するワードとして「恋愛」「友情」「スポーツ」「車やバイク」などが多いと思うのですがそれらが全く無い!無くても「青春」って感じられるんだなぁと思いました。二人の主人公のやり取りは思いがけないところでクスッと笑えてくるので通勤通学途中よりゆっくりと自宅で読むのをお勧めします。

    by lassi
    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    全話読んで、また始めから読み直してした!

    ネタバレ レビューを表示する

    ラストびっくりした!

    はじめから1話、1話が腹痛爆笑で、人前で笑いこらえるの大変だった。

    内海の「なんでネクタイやらギターやら何でもできるキャラなのよ。そんなん居ないでしょ」
    って思ったけど、

    15話の「カスタマーとセンター」で、「あれ·····なんか、もしや·····」
    と思った特性のフシがあった。

    周りでそうゆう人がいて。
    内海ほどじゃないけども。
    ちょっと似てるかな?とゆう特性。

    勘が当たってしまった。
    でも100人ASDいたら100パターンの特性あるからね。
    苦しい人も、活かしてる人も居る。
    でも大体は周りからは理解され難い。
    人間関係でつまづきやすいだろうし、
    家族、特に親からしたら受け入れたくないとかで検査を受けず。そして支援受けれずで子供がシンドくなる事もあるよね。

    でも、内海が瀬戸に出会えて、色んな人と接点持てて本当に良かった!!

    あそこの河で色んな出会いや会話、やりとりが無ければ内海の先、将来がどうなっていたか。

    正直内海がアスペルガーだったから成り立ったストーリーだけども、色んな特性の人達も、個性が強い人達も、お互いを理解したり、助け合ったり、でも大きな特別扱いとかではなく。
    穏やかに、平和な世の中になってほしいな。

    生き辛い人達も山ほどいる。
    私も嫌な、辛い思いをする位なら新しい出会いも要らないし、引きこもってたいと思ってた。

    大人になって、自分は今まで浅い人間関係しか築けず後悔したからか、フィクションだけどこんな学生時代、人間関係大事にしておけば良かったなぁと考えさせられた。

    これからでも遅くないかな。

    何回でも読み返してしまう!

    また1話から読んで腹筋痛めちゃうよ笑

    • 1

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