【ネタバレあり】光とともに…のレビューと感想

家族

何回も読んで泣きました。
まだ自閉症が社会的に認知されておらず差別があった時代、初めての子育てで不安、かつ障害のある子供という出口のない不安があったと思います。
でも家族が諦めずに子供と向き合い、子供が一つ一つできることが増えて成長する姿は感動しました。

光とともに…の感想

自閉症だけでなく、高次機能障害や発達障害なども広く取り上げている所が素晴らしいと思いました。
また、「ないものはない。なければ作ればいい。」という考え方も、この作品から学べました。

自閉症と共に生きる

生まれて来る我が子に夢を描いていたが、その子は自閉症と言う障害を持って生まれてきた。障害に戸惑い悩みながら、治ることの無い障害と向かい合い生きて行く人間模様に考えさせられる。

面白いです。でも、自閉症のことを知らないお医者さんが居るのはどうなのかな？自分の子供が自閉症だと言われたのに調べもしないで知らないままってどうなのかな？ってイラッとする場面もあったりしましたが、色々考えさせられる内容なので皆んなに読んで欲しいお話です。感動する場面も沢山あって、読みながら泣いてしまったりもします。是非読んでみてください。

普通が分からなくなった

普通って、ただ平均的に多いだけ。主人公の光くん達は、分かりやすく言葉や行動が外に出てるけど、普通の中でタチの悪いのは沢山ある。特に、酒。酒のせいにしてる。一番タチが悪い。普通の枠に入ってる。あり得ない。
だけど、自分も含めて世界が当たり前に心や行動、街の仕組み「バリアフリー」になる。
特に、日本は世界で一番率先してバリアフリーの国にならないと、年齢層が高いからね。

とても丁寧に現実的に描かれている作品だと思います。でもやはり恵まれているのかな、周りの人には、、でもママの前向きさはとても素晴らしく勇気づけられます。

子どもと共に親も成長する

自閉症に限らず、他人と少しでも異なると、育児は不安になるのではないでしょうか？　幸子さんのしたい育児と光さんのしてほしい関わりがずれることによる苦しみ、育児に限らず、今の日本にはこうあるべき、普通からはみ出したら大変、という雰囲気が蔓延していませんか？　光さんに何が必要なのか、思考錯誤していく中で、幸子さんガチ変わり、やがて夫も変わっていく。曇りなき眼で、と、どこかのジブリアニメじゃないけれど、光さんをしっかりみつめることで見えてくる、そして自分も変わっていく。身近な社会も変わっていく。そんな希望を感じます。

時代が古いせいだと思うけど、病院のDrとナースが自閉症の事知らないのは変じゃない？
？って思う事もあるけど読んでいて勉強になります。ムカついたり感動したりおもしろいです。

自閉症の子供をもつ親御さんが壁にぶち当たりながらもそれを乗り越えていく話です
これは結構感動しました。絵も可愛いし
そして、自閉症のことを調べるきっかけにもなりました。

私も光くんとともに

光くんを取り巻く大人たちの心理描写がリアルで切なくて、自分も一緒に光くんを子育てしているような気持ちになりました。光くんが初めてママと呼んだ日、涙が溢れました。無料分が大量でありがたく読み続けています。