4.0
見えない狂気の時代
1982年生まれの主人公。その時代におきた10代の事件や流行ったもの、震災なども日常のひとつとして描かれている。何が彼女をそうしたか、原因は確かだけれど確かとも言い切れない。不穏な出来事が重なり続ける学生時代。無意識のできごとも、強く意識されることがある。私の無意識が他人にとっては、えぐみのある強い意識を持った出来事だったかもしれない。鬱漫画と簡単に言い切れない、普通の出来事でもある漫画だった。ただ、これが日常と思ったら余計につらいんだけど。
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1982年生まれの主人公。その時代におきた10代の事件や流行ったもの、震災なども日常のひとつとして描かれている。何が彼女をそうしたか、原因は確かだけれど確かとも言い切れない。不穏な出来事が重なり続ける学生時代。無意識のできごとも、強く意識されることがある。私の無意識が他人にとっては、えぐみのある強い意識を持った出来事だったかもしれない。鬱漫画と簡単に言い切れない、普通の出来事でもある漫画だった。ただ、これが日常と思ったら余計につらいんだけど。
私も家族からされた暴行などで度々苦しめられました。
途中でなんとか逃げ出した私とは違ってずっと周囲に苦しめられ、環境全てが憎く思えたのだろうなというのがリアルに伝わってきました。
近くの存在から害を与えられた事で心が脆くなり少しの刺激で崩れ落ちる感覚、忘れられません。
主人公の人生が壊れていく時、精神薬が手放せなくなった頃の私と完全に重なりました。
思い出して辛くなります。
私が辛かった時私より不幸な人がいるんだと思って頑張っていました、その時に読めていたら同じ境遇で辛い日々を送っている方がいるんだと知れてもっと救われたんだろうなと思います。
でも母親から暴行されているシーンはリアルすぎて、私も同時にフラッシュバックして怖くなるので繁盛には読み返せなさそうです。
無料分だけ…
と思ってましたが、配信分全部読みました。
作品中に出てくる宗教や、事件の数々、震災の話など記憶にあります。
とにかく異常ですね。家族が。
宗教は致し方ないです。それぞれですから。
父親からの性虐待はキツいです。
しかもそれを知ってて黙認?笑い者?にする母や家族。異常でしょう。
そりゃ精神的におかしくもなります。
読んで損はない作品かと思います。
作者自身の、苦悩を強く感じる。
「学校」も「宗教」も、子供にとっては洗脳のシステムでしかない。
勇気を持った子供だけが、「それは違う!」と発言できる。
差別にも孤立にも負けない強い精神のみが、自分自身を本当の大人にできる。
この作品から、そんなことを感じました。
そうした勇気をもてなかった大人にも読んでほしい。
序盤から、先を読むのも躊躇うほど
救いのない展開が続き、辛い。
加えて、登場人物の誰にも共感はできないのに
なぜか読む事を止められない不思議。
それはきっと
劣悪な環境に置かれた主人公の少女が
どうかこの呪縛から抜け出せますように、と祈らずにはいられないから。
愛とはきっと、醜く歪んで、美しい。
こどものころ、自分の力ではどうしようもなくて、家族や学校に従うしかなかったころを思い出す。地獄だと感じるときがあった。酒鬼薔薇聖斗の犯行声明が、ストーリーにはまりすぎて怖いくらい。酒鬼薔薇聖斗が異常なのか、社会が異常なのか?わからなくなる。今さらだけど、せいとって生徒だったのね。
恐らく親からそういう経験を受けた人は読めないと思う。こういうことを経験する人は少なそうに見えて、意外と多いものだと私は感じる。故にあまり他人事に感じなかった。作者の半実体験作品ということで恐ろしいことほど影に隠され世間に気づいてもらえない哀しみがぎっしり詰まってる作品だった。
この話が、フィクションではないと思うと益々悲しい気持ちになります。世の中には、色んな環境下の元で生きてる人がいるん度としみじみ.......主人公がわるい訳では無いのに、物心着いた時から家族の違和感を感じそんな中で育ち、自分を大切に出来ない読んでて苦しかったです
とりあえず見て見ぬふりする毒母。
最低すぎる父親。
こんな環境で育つ人がこの世の中にも
身近には居ないだけで存在するんだろうなと考えさせられる漫画。
大切な家族であってもそんな環境なら
いっそ切り捨てて逃げたいところ…
なんか闇が深い漫画ではあったな。
内容が重たくて主人公がかわいそうすぎます。母親や祖母の感覚が信じられない。宗教は人間が幸せに生きるため哲学を持つためにあるものだと思いますが、盲目的な信仰心は人間関係を壊す元凶だと思いました。主人公が受けた傷が少しでも癒されることを願いました。