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毒親本
毒親ってそれで苦しんだ人にしか分からない問題ですよね。昔、親友に「自分の親も大切に出来ないくせに」と言われた事がありました。いやいや、親孝行とは別次元の問題なんで、未経験者は黙ってて下さいって感じ。
私の母も、「あなたのためを思って」という建前を武器にして、人のプライバシーに土足で踏み込むわ、人の意志を平気で踏みにじってくるわ、な人でした。あ、現在もですけど。
でも、よく観察してみると、子供の為を思って、るのはあくまで建前で、その本質は自分の不安感を満たしたいだけ。不安感を満たすために子供を利用したいだけ。親自身が自立してないだけ。
実家にいる頃は自覚がなく、私が悪いのだと思い込み、母に侮辱され放題、支配され放題でしたが、家を出て、どんなに異常な状態だったかを思い知りました。
そんな、今までサンドバッグの代わりにしてきた娘がいなくなると、自分の立ち位置を示す拠り所がなくなり、寂しくて仕方ないんだと。残りの余生は自分としっかり向き合って下さいな、と母に言いたい。
毒親に悩んでいる人がこんなに多いんだ、と他の方のレビューを読むと励まされます。
あと、田房さんの本で知りましたが、介護の義務は行政にあって、個人ではないそうですよ。
日本国憲法で住む場所の自由も保証されてますしね。
もう親からの支配で苦しまなくても良いのです。離れたければ離れてもよいのです。
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