5.0
一気に読んでしまいました
ヒロインが拐われる前と後の展開がもう息を飲む流れでした。
ヒロインもヒーローも惹かれあってるのに身分や自分の立場でうまく立ち回れないヒロインと、全てを受け入れてヒロインの立場とかっさらってしまうヒーローのカッコよさ。もう一気読み必須です。
- 0
ヒロインが拐われる前と後の展開がもう息を飲む流れでした。
ヒロインもヒーローも惹かれあってるのに身分や自分の立場でうまく立ち回れないヒロインと、全てを受け入れてヒロインの立場とかっさらってしまうヒーローのカッコよさ。もう一気読み必須です。
歪でほの暗いがそこが良い、とてもソーニャらしい話でした。
読んでいる最中からオチは何となくなくわかりますが、終盤のヒーローのネタバラシを読んでから読み返すとヒロイン視点からでもヒーローの心情が分かり面白かったです。
話の流れも、展開も、性描写も、すべてがまとまってました。静かにヒロインを守り続けるヒーローと、悲しい運命を持ちながら必死に生きるヒロインと、揃っているのはありきたりなあらすじだけど、この作者さんの話の展開のうまさが光ってた。買って損なし。
ヒーローがかっこいいですね。ヒロインも単なるお涙頂戴的な可愛そうな姫君ではないです。ヒロインの気持ちが空回りしている時はちょっとヤキモキしましたが、何となくこうだろうなぁというラストでした。でもそれもあまりイヤミではなく楽しめました。
決して幸せとは言えない境遇でも心の強さを失わない姫と、ひたすら姫を支える騎士のもどかしいような、切ない関係は時に悲しく、心を偽って振る舞う姫の心情がひしひしと伝わってきて、何度も涙が。可憐な花が咲くように姫の世界が変わる展開は読み応えあり。最後は幸せな気持ちになれるお話です。